昨年6月に待望の日本デビューを果たした元KARAのニコルさんが、日本での2枚目のシングル「DON’T STOP」を17日にリリースした。楽曲は、女の子の気持ちをストレートに表現したポップナンバーで、自身の恋愛観や素顔ものぞかせている。同曲について、また理想のタイプなど音楽からプライベートに至るまで話を聞いた。
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――日本での2枚目のソロシングル「DON’T STOP」ですが、すでにいろいろな反応が寄せられているようですね。
はい。日本では久しぶりのシングルになるので、どんな反応がくるのか楽しみにしていました。SNSなどでは「可愛いね!」という反応をたくさんいただいて、とてもうれしいです。
ミュージックビデオには、私が飼っているワンちゃんも出てくるし、私の自然な表情をたくさん見てもらえる内容になっています。限定盤Aに付属のDVDに収録のメーキングには、もっと喜んでもらえる映像がいっぱい収録されていますよ!
――「DON’T STOP」は、1枚目のシングル「Something Special」とは歌詞のイメージが違いますね。
ずっと「好き」という言葉を聞きたいと歌っている曲です。「Something Special」は大人っぽい女性らしさがある曲でしたが、今回はちょっと幼いというか、初々しさやもどかしさがありますね。でもこの歌詞は、私の性格と似ている部分もすごくあります。私はいつも、相手から「好き」という言葉を聞きたいと思っているのですが、なかなか言ってもらえないと、モヤモヤして自分から「好き」と言ってしまいます。せっかちな性格なので、相手の言葉を待てないんです(笑い)。
作(詞)家さんは、私が18歳のころから知っている方で、相談に乗ってもらったこともあったし、私の性格や私がどういう曲が好きなのかをよく知っている方です。なので、こういうのがニコルに似合うだろうと思って、書いてくださったのだと思います。
――そういうご自分の恋愛観が表れているのは、照れくさくはないですか?
そういうのは、ありません。自分の中にあるものを表現するからこそ、自分のことを皆さんに知ってもらえるし、それが共感につながると思うので。
――ライブでは、この曲をどんなパフォーマンスで披露したいと考えていますか?
サビでは、男性ダンサーと私でカップルのようなダンスをします。相手のダンサーさんには、最初に「私のことをしっかり見てね」というようにしています。「この3分間は、私たちはラブラブなんだよ」と。音楽は耳だけじゃなく、目でも楽しんでほしいから、パフォーマンスも歌の一部だと思うので。そうでなければ、せっかくのラブラブな歌詞が伝わらないし、私もテンションが上がらないし。でも、相手のダンサーさんはひどくて! 私を支えるパフォーマンスのとき、よろけるときがあるんです。それじゃまるで、私が重いみたいじゃないですか(笑い)!
――「DON’T STOP」というタイトルにかけて、やめられないことは?
やめちゃダメだと思うのは、運動とか美容などの自己管理です。新年が明けてから、ストイックにやるよう心がけています。(今年25歳になるが)女は25歳からが大事だと聞かされてきて、実際に昨年ごろから少し実感することもあったし、30代もきれいなままいられるように、今から頑張ろうと思って!
――具体的には、どんなことをやっているのですか?
ピラティスに週3回くらい通っているのと、デトックスを意識して、お水をいっぱい飲んだり、ココナツウオーターとかフルーツをとったりしますね。あとは、ウイートグラス(小麦若葉)を飲んでいます。続けて飲むようにしていたら、周りから「肌が明るくなったね」といわれるようになりました。だから、すっぴんにも自信がありますよ! ただ、とても苦いです。でも自分のためなので、我慢して飲んでいます(笑い)。
――カップリング曲の「BEST MAN」は、ミディアムバラードのナンバーですね。
サウンドは、すごくまぶしくてお天気のいい朝のような感じだけど、歌詞は逆にすごく切なくて。私は、そのギャップに引き込まれました。そういうアンバランスさが魅力になっている曲です。
歌詞は、男性が優しくて、自分がどんなにワガママでもいつもそばにいてくれたから、その相手にありがとうと歌っている曲です。でも、私自身は相手に尽くすタイプなので、この歌詞の気持ちにはあまりピンとこなくて。その分、想像も加えて、自分がこうなったら、と思って歌いました。
――「BEST MAN」ということで、理想の男性像は?
どんな女性でも同じだと思いますが、自分のことを大事にしてくれる人。仕事を頑張っている人もカッコいいと思うし。それと私は言葉に敏感なので、うそをつかないとか、言ったことをちゃんとできる人ですね。まあ、もっと細かいことをいうと、目がシャープで笑顔がステキな人かな。あと私自身結構ストイックなところがあるので、相手もそういう感性を持っている人なら、より合うだろうなと思います。
――日本と韓国を行き来しての活動ですが、日本でソロ活動していて大変だと思うことはありますか?
こうして一人でインタビューを受けているときは、とてもリラックスしてお話しできるのですが、ムービーのコメントを撮るときは、今もまだとても緊張してしまいます。一字一句発音を間違えないようにと意識すると、どんどんプレッシャーを感じてしまって。それはなかなか慣れなくて大変ですね。
――現在は数カ月に一度のペースで来日されているそうですが、日本に来たときに必ず行くお気に入りの場所はありますか。
私は、香水やアロマディフューザー、ボディーローションなど、香りのするものが好きで、日本にお気に入りのお店があるんです。毎回大量に買うので、お店の人と仲よくなってしまったほど。いつも買いすぎてしまうので、今回は少し控えようかと……。
香水といえば、友だちと待ち合わせをして迷っていたら、香水の香りで友だちが見つけてくれたことがありました。香りをたどっていったら私がいたって(笑い)。別に、全身にふりまいているわけではないんですけど、きっと印象的な香りなのだと思います。
<プロフィル>
15歳でKARAのメンバーとしてデビューし、日韓の両国でトップアイドルとして活躍。2014年にミニアルバム「First Romance」でソロデビュー。昨年6月にシングル「Something Special」で日本デビューを果たした。4月29日に東京・ディファ有明、5月1日に大阪・シアターBRAVA!で、初のソロライブ「2016 Nicole the 1st Live」を開催予定。
(取材・文・撮影:榑林史章)