元AKB48の川栄李奈さんが、2006年に公開された映画「デスノート」の続編となる「デスノート 2016」(佐藤信介監督)に出演することが24日、明らかになった。見た目は、渋谷の街にいるような普通の女の子ながら、思想を一切持たずに無差別殺人を行っていく“史上最悪のデスノート所有者”青井さくらを演じる。川栄さんは「自分がデスノートを拾ったらどうなるんだろうとワクワクしながらも、周りで多くの人が死んでいくので不思議な感じですが、普通の女の子を意識して演じさせていただきました」と語っている。
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「デスノート」は大場つぐみさんが原作、小畑健さんが作画を手がけ、03~06年にマンガ誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載されたマンガが原作。コミックスの累計発行部数は全13巻で3000万部を突破するなど人気を集めた。名前を書かれた者が死ぬ「デスノート」を手に、自分の正義で犯罪者を裁き“理想郷”を作ろうとする夜神月(やがみ・らいと)と、名探偵「L」が頭脳戦を展開するストーリーで、テレビアニメ化、実写映画化、舞台化、ドラマ化され、前作にあたる実写映画では月を藤原竜也さんが演じ、Lを松山ケンイチさんが演じた。
「デスノート 2016」は、キラこと夜神月と、命をかけてキラを食い止めたLとの対決から10年後が舞台。再び死神が地上にデスノートをばらまき、世界中が大混乱に陥る中、“デスノートヲタク”と呼ばれるほどキラ事件に精通した三島創(東出昌大)らからなる「デスノート対策本部」は、捜査を継続していた。世界的私立探偵で“Lの正統な後継者”という竜崎(池松壮亮さん)とともに、ロシアやウォール街、渋谷でのデスノートによる大量殺人の事件解明にあたった対策本部は、地上に6冊のデスノートが存在することを突き止める。そんな矢先、キラウィルスと呼ばれるコンピューターウィルスが世界中に拡散。メッセージで「他の所有者に告ぐ。速やかに私に差し出せ」とデスノートの提出を呼びかけていた……という内容になっている。
原作マンガで明かされていた「人間界で同時に存在していいデスノートは6冊まで」というルールが初めて物語に盛り込まれることも話題で、川栄さん演じるさくらは、そのうちの1冊を所有している人物として描かれる。佐藤監督は「サイコな若い女性で、デスノートを使い、人々を殺しまくるという役柄を川栄さんには淡々と演じていただけました。デスノートで人を殺すといっても、それは文字を書くという日常的な行為。しかし、その表情やムードでサイコな雰囲気を醸し、さらに川栄さんの真逆な見た目と性格が、一層それを際立たせました。 本作の非常に大きな見所のシーンとなりました」と手ごたえを明かしている。
また佐藤貴博プロデューサーは「可愛いのはモチロンですが、役者として『普通に渋谷にいそうな女の子』のリアリティーも表現しつつ、その裏側に潜む怖さをにじませる演技力を持っています」と川栄さんの実力を高く評価。さらに「ステージでまぶしいほどの輝きを放ちながら、ドラマではアイドルの輝きを消して、その役柄の空気をキチンとまとうことができる俳優だと思っていましたので、今回の大きなギャップを持つキャラクターはまさにハマり役だと思い、オファーしました。劇中で、大群衆を恐怖に陥れる際に見せる笑顔は『恐ろしくて可愛い』強烈なインパクトを残してくれています。その笑顔で、映画デスノートの恐怖のセンターを務める川栄さんをお楽しみに」とコメントを寄せている。
映画は2016年秋公開を予定。
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