NEWS ZERO:異色経歴の小正裕佳子新キャスターが意気込み 「“普通の人”の肌感覚で」

「NEWS ZERO」の新キャスターを務める小正裕佳子さん(左)とメーンキャスターの村尾信尚さん
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「NEWS ZERO」の新キャスターを務める小正裕佳子さん(左)とメーンキャスターの村尾信尚さん

 日本テレビのニュース番組「NEWS ZERO」の新キャスターを務める小正裕佳子さんが30日、東京・汐留の同局本社で会見した。ミス東大、NHKアナウンサー、獨協医科大学助教という異色の経歴を持つ小正さんは「この4年間は一般人として普通に暮らしてきました。その肌感覚を一つでも多くニュースに取り込んでいきたい」と意気込み、「一つ一つの事柄の背景も、一時的ではなく、継続的に追っていくキャスターを目指したい」と語った。

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 小正さんは1983年5月17日生まれ。兵庫県出身。身長163センチ、血液型A型。東京大学大学院医学系研究科修士課程修了で、2003年度にミス東大に選ばれた。09年4月にNHKに入局し、12年7月まで新潟放送局のアナウンサーを務めた。13年から獨協医大の国際協力支援センター国際疫学研究室の研究支援員となり、14年からは同研究室の助教を務めている。

 東日本大震災を機にNHKのアナウンサーを辞め、被災地・福島でフィールドワークしてきた小正さんは「普通の人として暮らした4年間が自分にとって大きかった。これまで、現実で起きていることをいかに伝えられていなかったかを肌で感じた。震災後の福島には大きな課題が毎日あって、地域の人と悔しい思いもしたし、もっとこうなればいいのにと思うことがいっぱいあった。それが少しでも今伝えることに反映できたら」とコメント。

 取材したいテーマについては、「医療や生活のことを特に重点的にやりたい」と語り、「年金、子育て、国の借金……。若い人1人がお年寄り1人を支える時代になってくると思うんですが、その時代をどう生き抜いていくかというヒントがあまりに少ない。今私たちの世代がちゃんと考えなければ、下の世代の人たちが本当に困ってしまうと思う。それから地方に住んでいたときに、人口の減少を肌で感じた。それに少しでも歯止めをかけるような取り組みがあれば取材したいですし、農林水産業で一生懸命やっている地域の方も取材したいです」と意欲を見せた。

 会見には、メーンキャスターの村尾信尚さんも出席。小正さんについて「ニュースの原点である、この社会をよくしたい、これだけは伝えたいという熱意を小正さんから感じます」といい、「小正さんもおっしゃいましたが、普通の人の目線は大切だと思っています。新体制で高橋大輔さん、又吉直樹さんも加わりましたが、伝統的な報道番組の立場の人ではない方がその人独自の目線でニュースを切り取るのも『NEWS ZERO』の強み。そういう意味でも小正さんを迎えて新しい切り口で分かりやすいニュースを提供できるのではないかなと思っています」と期待の言葉を語った。

 また、同番組が今年10年目に突入することに触れ、村尾さんは「『NEWS ZERO』もようやく市民権を得てきた。“若い人に向けて分かりやすいニュースを伝える”という原点はしっかり持ちつつ、進化し続けていきたい」と語った。

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