りそなHD・東和浩社長:常識を破る改革 ゼロ金利時代の銀行経営を語る MBS「ザ・リーダー」

りそなHDの東和浩社長(右)と高井美紀アナ
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りそなHDの東和浩社長(右)と高井美紀アナ

 りそなホールディングス(HD)の東和浩社長が14日午前5時放送のドキュメンタリー番組「ザ・リーダー」(MBS、関西ローカル)に出演。金融再編から2兆円の公的資金注入による事実上の国有化という荒波を乗り越え、午後5時までの営業や印鑑なしでの口座開設サービスなどの改革を推し進めている東社長が、ゼロ金利時代の銀行経営について語る。

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 番組は、誰もが知っている大企業の社長、ちょっとユニークな中小企業のオヤジたち、次々とヒット商品を生み出す企業の経営者ら経済界を引っ張るリーダーを、MBSの高井美紀アナウンサーがインタビューし、その人物像を探るというもの。

 東社長は、1957年生まれの59歳で、1982年に旧埼玉銀行に入行、統合であさひ銀行、りそなHDと金融再編の荒波を乗り越えてきた銀行マン。2003年5月の公的資金注入決定後、JR東日本の副社長から転身した故・細谷英二会長の改革を支えてきた。細谷会長から「りそなの常識は世間の非常識」「銀行ではなく金融サービス業に」と言われたのを受け、肩書きを「頭取」ではなく「社長」にし、店舗の営業時間を午後5時までに延ばし、土日も営業するセブンデイズプラザもを開設。印鑑がなくても口座を開けるサービスなど、数々の改革に取り組んだ。

 最大3兆円を超えた公的資金の完済を2015年に達成したことについて、東会長は「公的資金を返すことっていうのは、会社の目的ではないんですよ。どうやってお客さまのためになるか、次のりそなをどうやっていくかというのが一番大きな問題だった」と語る。ゼロ金利政策については、「銀行経営は大変だが、将来の日本を支えていくための、縁の下の力持ちだと思ってがんばっている。我々が本当にここでしっかり足を踏ん張っていかないと、日本が成長していくためには、ここが重要なポイントだと思う」と明かす。

 番組では、東社長が若き銀行マン時代に通った喫茶店を訪れ、海外勤務を決意した秘話や、意外な趣味などを紹介。「ぶれないことが大事」という東社長のリーダー像を迫る。

 放送は14日午前5時~5時半、次回は9月11日、阪急阪神ホールディングスの角和夫社長が出演予定。

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