女優の広瀬すずさんと俳優の山崎賢人さんが共演した映画「四月は君の嘘」(新城毅彦監督)が10日に公開される。2011年5月から15年3月まで「月刊少年マガジン」(講談社)で連載された新川直司さんのマンガが原作。母親の死をきっかけにピアノが弾けなくなってしまった天才ピアニストの少年が、個性的なバイオリニストと出会い、再生していく姿を描いた作品で、14年にはアニメ化もされている。天才ピアニスト有馬公生を山崎さん、バイオリニストの宮園かをりを広瀬さんが演じるほか、「E-girls」の石井杏奈さん、俳優の中川大志さんらも出演。3人組グループ「いきものがかり」が主題歌「ラストシーン」を担当した。
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完全無欠で正確無比と、あふれ出る才能を持つ天才ピアニスト・有馬公生だが、母親の死を境にピアノが弾けなくなってしまう。高校2年生となった4月のある日、幼なじみの澤部椿(石井さん)と渡亮太(中川さん)に誘われ、公生はバイオリニストの宮園かをりと出会う。かをりの自由で豊かで楽しい演奏に引かれた公生は、ピアノと母との思い出に再び向き合い始める。しかし、かをりも重大な秘密を抱えており……というストーリー。
少年誌で連載されていた当時、「泣けるラブストーリー」として話題を呼び、テレビアニメも好評だった作品の実写化だけに、かなり期待値は高かった。広瀬さん演じるかをりと山崎さん演じる公生はキラキラ感にあふれ、実写版ならではの透明感と胸キュンを味わわせてくれる。青春、音楽、恋と王道の組み合わせだが、若手実力派のキャストがそろった今作は、とにかくカラフルで、切なさと危うさという若さがにじみ出る演技にときめいてしまう。公生が次第にピアノへの情熱を取り戻していく姿には素直に感動でき、かをりとの演奏シーンのマッチング感と相まって涙腺を思わず刺激される。主演2人はもちろんだが、椿役の石井さんの演技は目を見張るものがある。ドラマ「仰げば尊し」(TBS系)でも見せているような素朴ながらもどこか芯の強さを感じさせる演技が印象的。若者たちが青春する姿は本当にすがすがしい。10日からTOHOシネマズ日本橋(東京都中央区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)
<プロフィル>
えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。
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