俳優の水谷豊さんが警視庁の窓際部署「特命係」の警部・杉下右京を演じる人気ドラマ「相棒」(テレビ朝日系)の劇場版第4弾となる最新映画「相棒-劇場版4-首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断」(橋本一監督)が11日、公開される。4代目相棒の冠城亘(反町隆史さん)が映画初登場となり、特命係が謎の国際的犯罪組織「バーズ」が関わる事件に挑む。現代社会を照らし出すような社会派のテーマを盛り込んだストーリーと、「相棒」らしいエンターテインメント性のバランスがよく、情感たっぷりのサスペンスが楽しめる。
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英国で起きた集団毒殺事件の生き残りの少女が「バーズ」に誘拐された。当時の駐英大使と日本政府は「高度な政治的判断」によって事件を闇に葬る。事件から7年後、行方不明だった少女の身代金を日本政府に要求する動画が公開される。日本政府は「テロには屈しない」という態度を示すが、犯行グループが50万人以上の見物客が集まる世界スポーツ競技大会の凱旋(がいせん)パレードを狙っていることが明らかになり……というストーリー。及川光博さん演じる元相棒の神戸尊、六角精児さん演じる元鑑識の米沢守、仲間由紀恵さん演じる社美彌子ら人気キャラクターが集結。バーズを追う国連犯罪情報事務局元理事のマーク・リュウ役で鹿賀丈史さん、謎の“黒衣の男”役で北村一輝さんが出演している。
予告編でも見られる右京さんの意味深なせりふや、冠城の絶叫など期待を裏切らないめくるめく展開で一時も飽きさせない。クライマックスのパレードのシーンは北九州で3000人ものエキストラが集めて撮影され、右京さんと亘が犯人を追って縦横無尽に走り回る姿が迫力満点で壮観だ。衝撃のクライマックスへとつながるシーンでもあり、いやが応にもテンションが高まる。神戸と亘が特命係の部屋で立ち並ぶ姿はスタイリッシュで、思わず見とれてしまった。11日から丸の内TOEI(東京都中央区)ほかで公開。(遠藤政樹/フリーライター)
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