2025年4月期の連続ドラマ「波うららかに、めおと日和」(フジテレビ系)で“瀧昌さま”を演じて話題となった俳優の本田響矢さんが、2冊目となる写真集「ECHOES」(幻冬舎)を2026年1月31日に発売する。本田さんの希望で“憧れの地”米ロサンゼルスで撮影され、「自分を見つめ直すってことができた」という、同写真集に込められた思いを聞いた。
「ECHOES」は、2023年発売の「響」に続く2冊目の写真集だ。「自分の現在地を知り、未来を見つめたい」という思いから、本田さんが「ずっと憧れていた場所」である米ロサンゼルスで、「26歳のひとり旅」をテーマに撮影された。
事前の衣装合わせも入念に行ったという本田さん。
「『この場所ではこういうの着たいな』と事前に衣装合わせのときに決めて、実際に現地でも選んだ衣装を着て、撮影させていただきました。なるべく素の自分に近づけたいなという思いもあったので、私物の革靴を履いているカットもあり、より私服に近いスタイリングになっています」
写真集には、ドキュメンタリー映画のように自然体の姿を切り取った写真が多数収録される。
「今回は不意の瞬間を撮られることが多くて。普段の雑誌の撮影、そのほかのいろいろなお仕事とは違った不意の瞬間の表情をしているどころを、たくさん切り取っていただけたと思っています」
ロケ地として、本田さんが「ずっと行ってみたかった」というベニスビーチも登場する。昼間とサンセットと二つの時間帯で撮影され、本田さんは「やっぱりベニスビーチでの時間は一番、心に残っています」と振り返る。
「サンセットでの撮影では、本当に水平線が広くてキレイで、そこに沈む夕日のオレンジの光を目にしたときは、いまいる自分の現在地を再確認できたなと思える瞬間でした。それがすごく心に残っていますし、表紙のカットもその時に撮られたものになっています」
掲載カットは膨大な量の写真の中から、本田さんが自らセレクト。すでに“聖地巡り”を楽しみにしているファンもいるとか。
「ロケ地が載っている写真と、載っていない写真があって、1カ月くらい現地に滞在していただいて、やっと『ここじゃん!』と気づくことができればいい方なのかなと思うくらい、見つけるのは難しい場所もあるので、もし写真と同じ場所が見つけられたら、ぜひ教えていただければと思います(笑)」
写真集のタイトルは「響き」や「反響」を意味する言葉「echo」の複数形。そこには、1冊目の写真集「響」よりも「広く大きく響いてほしい」「世界にもっと響いたらいいな」という本人の気持ちが込められているという。
改めて、“憧れの地”米ロサンゼルスで「自分の現在地を知り、未来を見つめたい」という思いをかなえた本田さんに、現在の心境を教えてもらった。
「今回、この写真集を作る意図であった、自分を見つめ直すってことができたと思いますし、いま26歳の自分はどういう人間で、何を考えていて、ここからどう生きていこうと思っているのか、その瞬間を写真で切り取ったこうやって形に残せたので、ここからが新たなスタートというか、その一歩を踏み出すきっかけとなる一冊になったなと思っています」
2025年に前年と比べ検索数が急上昇した人物や作品、商品をランキング形式などで発表する「Yahoo!検索大賞2025」が12月3日、発表され、ドラマ「波うららかに、めおと日和」で“瀧昌さま”こと江端瀧昌役を演じた本田響矢さんが俳優部門1位に輝いた。
同ドラマで主人公の江端なつ美を演じた芳根京子さんも俳優部門3位に入ったほか、ドラマ自体もドラマ部門の5位にランクインした。
「波うららかに、めおと日和」は、講談社のマンガアプリ「コミックDAYS」で連載中の西香はちさんの同名マンガが原作。昭和11(1936)年、縁談が舞い込み「交際ゼロ日」で結婚した江端なつ美(芳根さん)と、帝国海軍中尉・江端瀧昌(本田さん)の夫婦生活から始まる恋を描く。
アイドルグループ「℃-ute(キュート)」の元メンバーで、歌手、モデルとして活躍する鈴木愛理さんが主演を務める「ABEMA」オリジナルドラマ「ANIMALS-アニマルズ-」が配信中だ。鈴木さん演じる、恋も夢も忘れてブラック企業で働くズタボロ女子の鹿森海(しかもり・うみ)が、最高の自分に生まれ変わろうとする物語を描く。本作に生意気年下カメラマン・長嶺風緒(ながみね・かざお)役で出演している俳優の本田響矢さんに、自身と似ているという役どころや、デビューから5年たっての心境、今後の展望などを聞いた。
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自身が演じている風緒について、本田さんは「多々自分と似ているところがある印象」と話し、1話で風緒が知り合って間もない海に連絡先を聞く行動には、「そこは自分とは重ならない部分ですけど、風緒やるなと思った」と笑う。「こだわりが強いところが似ている」と口にするも、根本の部分が違うと分析する。
「1話で海の服にあれこれ文句言いながら服を決めるシーンも含め、風緒はこだわりが強いのだろうなと思うし、こだわりの強いことが一番の共通点。ただ僕は自分のものはこだわりますけど、他人の服を選ぶほどのこだわりはないし、他人にこだわりを押しつけません(苦笑い)。大まかに見ると似ているけど、細かくよく見ると自分ではやらないことが多々ありますね」
風緒の職業はカメラマンだが、本田さん自身「カメラは好きです。フィルムカメラをよく持ち歩いていて撮っていたのですけど、最近はコンパクト一眼もゲットして撮っています」と話し、役作りと劇中のあるものに生かせたという。
「実際に劇中で使われている写真で、僕が撮ったものを使っていただいたところがあります。それも含めて画角とか写真の中に人物が写るバランスとか背景とかを考えるのが好きで撮っていた。こだわっちゃいますけど、そこが生かされたかな。どの写真かは見てのお楽しみです」
◇“ニチアサ”出演に喜び 役作りの持論語る
本田さんは、スーパー戦隊シリーズの46作目「暴太郎(あばたろう)戦隊ドンブラザーズ」(テレビ朝日系、日曜午前9時半)に、志田こはくさん演じる鬼頭はるか/オニシスター(イエロー)の“彼氏”・花村ひとし役で出演していたことは記憶に新しい。
「(はるかの)彼氏役だったので、彼氏として生きようとシンプルに思って芝居させていただきました。お母さま方に『この子可愛いね』と思っていただけたらと思っていましたね」
“ニチアサ”出演は変身ではなかったものの、自身を見て「好きになってくれたらうれしい」と素直に喜んでにっこり。またABEMAで配信された連続ドラマ「私が獣になった夜〜好きになっちゃいけない〜」では年上の人妻に思いを寄せる役どころを演じ反響を呼んだ。
「同じ年下は年下ですけど全然違うし、初めてベッドシーンもあったのですごく経験になった。自分の中で役者としてすごく大きなステップアップができた作品だと思います」
幅広い役を演じ分けている本田さんだが、役作りの第一歩として「脚本、台本に書かれていないような細かい人物設定を想像して“履歴書”みたいなものを書いています」と明かす。それをもとに監督らと話し合い、衣装を着ることでイメージを固めていくという。
「名前を書いて、年齢や出身、友達はこんな感じといったことを想像しながら書いて、衣装合わせのときなどに監督やプロデューサーの方と話して確認する感じです。その方がイメージしやすい。それと服装は人間の色味が出るので、個人的に衣装が決まったタイミングで自分の中で役がハマりますし、役のイメージが湧きやすいですね」
◇「ミスターコン」受賞後の5年は「とても濃かった」
本田さんが「男子高生ミスターコン2016」でグランプリを受賞してから5年以上がたったが、「5年という時間はこんなに濃いのかと思いました」としみじみ。5年の“重み”を、撮影の合間に鈴木さんと話していて痛感したという。
「愛理さんとの差が5歳あり、僕が今の愛理さんの歳になるまでの5年ってどうなるのだろうと考えることがあった。今から5年前、僕はまだ仕事をしていなくて、まさかお芝居をするなんて思いもしなかったし、芸能界とは縁のない人生を送っていた。この5年でいろんなことがあり、たくさんの方と出会え、とても濃かったなと思います」
デビューしてからの月日について、あっという間か長かったかを聞くと、しばらく考えた後、「長かったし濃かったなと思いますけど、体感はとっても短いです」という回答が。
「内容のことをよくよく考えると、これもあったしあれもあったしみたいに思うと長いなと思います。でも体感は本当短くて、もう5年たっちゃったのか早いなとは思いますね」と驚きを口にする。
ドラマの見どころを、「『なんでこんなことをやっているのだろう』とか『本当にこれでいいのかな』といった不安や不満を感じたり、つらいことがあったりして生きている人は多いと思う」と前置きし、「登場人物と年齢が重ならなくても、きっと思いや心は重なるところが多々あると思うので、幅広い年齢の方に見てほしい。自分と重ね、ドラマを通して一緒に進みながら見てほしい。少しでも見ていただいた視聴者の方の背中を押せるような作品になれたら」と呼びかけた。
ドラマは、毎週木曜午後10時から配信。全8話。最新話までABEMAで全話配信中。(取材・文・撮影:遠藤政樹)