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9月26日に最終回を迎えた連続テレビ小説「あんぱん」の「最終回を見る会」が同日、高知県立県民文化ホール(高知県高知市)で開催され、脚本を担当した中園ミホさんが出席。中園さんは、最終回について「やなせたかしさんの言葉をたくさん散りばめた」と明かした。
「あんぱん」は、「アンパンマン」を生み出したマンガ家、絵本作家のやなせたかしさん(1919年~2013年)と暢さん(1918年~1993年)夫婦がモデル。何者でもなかった二人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」にたどりつくまでを描く、生きる喜びが全身から湧いてくるような「愛と勇気の物語」となる。
中園さんは「最終回についてはやなせたかしさんのエッセイの中で書かれている言葉をたくさん散りばめていて、のぶ(今田さん)が新聞記者のインタビューに答えているシーンも、暢さんの言葉そのものです。やなせ夫妻は、本当にドラマで演じられたような夫婦だったんじゃないかなと思っています」とコメント。
「やなせたかしさんの作品は、みんなが知っている優しい言葉を使っていますが、この作品を描いてやっと言葉の奥にある深い感情が分かった気がしました」と明かし、「『アンパンマン』が体現するメッセージは、全てやなせ哲学だと思っています。この作品を見てくださった多くの人たちに知ってもらえたらと願っています。そして、ひとかけらのパンを待っている子どもたちのことを考えていただけたらうれしいです」と語った。
「最終回を見る会」には、嵩(北村匠海さん)の母・登美子役の松嶋菜々子さん、チーフ演出を担当した柳川強エグゼクティブ・ディレクターも出席。会場には約1300人が来場した。