99.9―刑事専門弁護士―:ラーメンズ・片桐仁に視聴者から熱視線 松潤と「もっと絡んで」の声多数

「嵐」の松本潤さんが主演する日曜劇場「99.9-刑事専門弁護士-」に出演中の「ラーメンズ」の片桐仁さん(C)TBS
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「嵐」の松本潤さんが主演する日曜劇場「99.9-刑事専門弁護士-」に出演中の「ラーメンズ」の片桐仁さん(C)TBS

 今期の民放連続ドラマで最高視聴率を誇るドラマ「99.9―刑事専門弁護士―」(TBS系に毎週日曜午後9時)で、「嵐」の松本潤さん演じる弁護士・深山大翔(みやま・ひろと)を支えるパラリーガルの明石達也を演じる片桐仁さんの演技が話題だ。深山の無茶ぶりに振り回され、全身を投げ出す”土下寝”を見せたり、カレイ型のスマホケース「カレイPhone 6 Plus」を持っていたり、と個性的なキャラを自然に演じる片桐さんの魅力とは……。

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 ドラマは、有罪率99.9%といわれる刑事事件で、個性的な弁護士たちが、0.1%の可能性に懸けて、あきらめずに事実を追い求め、二転三転する逆転劇を繰り広げるというストーリーで、4月17日に放送された初回の平均視聴率は15.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、24日の第2話では19.1%(同)と大幅アップした。

 オヤジギャグを連発するちょっぴり“不思議ちゃん”の深山をはじめ、香川照之さん演じる同僚弁護士の佐田篤弘は、有能でごう慢だが年下の妻にはからっきし弱く、榮倉奈々さんが演じる立花彩乃は優等生弁護士ながら大のプロレス好き、岸部一徳さんが演じる事務所所長の斑目(まだらめ)春彦はひょうひょうとしながらくせ者的な面も見せるといった、個性的なキャラがコミカルに絡み合う。中でも片桐さん演じる明石は、深山の一番の理解者で、“20年間勉強し続けているが弁護士になれない伝説の男”というひときわ存在感のあるキャラだ。

 ドラマ公式サイトの掲示板やツイッターにおける名前(役名含む)の書き込み数は片桐さんがもっとも多く、その注目度の高さがうかがえる。視聴者からは「明石が面白い」「明石がドラマのスパイスになっている」などに加えて、「深山とのコンビ最高」や「深山ともっと絡んでほしい」との声が多数寄せられているという。

 印象的な演技を見せる片桐さんだが、多摩美術大学時代に小林賢太郎さんとコントユニット「ラーメンズ」を結成。ハイセンスなコントが高い評価を受け、もじゃもじゃ頭にメガネの風貌とエキセントリックな演技を見せる片桐さんは、舞台やドラマ、映画でも活躍。得意の粘土細工で、ドラマにも登場する「カレイPhone 6 Plus」などユニーク作品を作り続け、個展を全国で開催するなど芸術的才能も発揮している。

 実は片桐さんと松本さんは15年前のスペシャルドラマ「金田一少年の事件簿SP 魔術列車殺人事件 」(日本テレビ系、2001年)で共演済み。佐野亜裕美プロデューサーは「今回のドラマで深山と明石のコンビってすごく大事な部分で、松本さん(深山)の可愛らしくて天然な部分にちゃんとオチをつけられる人を探していた。で、片桐さんしかいないと思いキャスティングしたら、2人が本当に仲が良くて」と振り返ると、「普段は片桐さんが完全に突っ込まれ役。ドラマの中でも深山がグサグサと突っ込んでいく場面があるのですが、オフでもそういった関係性が築けているなって感じています」と自信を見せる。

 片桐さんは、今回の反響にも「現場で生まれたアドリブのシーンを違和感なく編集してくださった監督の木村(ひさし)さんのおかげだと思います」といたって謙虚。さらに「木村さんからも台本にないオーダーが現場で来たりして、楽しくやらせてもらっています」と明かすと、「深山という“天才的変人”と10年間コンビを組んできた相棒であるとともに、10歳年上でまだ弁護士ではないという微妙なポジションなんですが、自然体で楽しく演じたいと思っています」と語る。土下寝、カレイPhone、目を開けたままの熟睡など次々と印象的な動きを見せる明石が、ドラマをどうかき回していくのか。このバイプレーヤーから目が離せない。

 ドラマは、毎週日曜午後9時に放送。

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