三谷幸喜:「女信長」に今川義元役で出演 竹千代役に鈴木福

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 脚本家で演出家の三谷幸喜さんが、女優の天海祐希さん主演で放送されるスペシャルドラマ「女信長」(フジテレビ系)に今川義元役で出演することが28日、明らかになった。また徳川家康の幼少時の竹千代を鈴木福君が演じ、同ドラマが4月5、6日午後9時から2夜連続放送されることも発表された。三谷さんは、天海さん演じる信長に桶狭間の戦いで討ち取られる義元を自らが考案したというメークで演じる。

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 ドラマは直木賞作家・佐藤賢一さんの小説「女信長」(毎日新聞社)が原作。歴史上の人物はいずれも通説とは異なるキャラクターとして描かれ、天海さん演じる信長は、女として生まれながら男として育てられ、武将たちとの愛憎に苦しむ。そのほか、明智光秀を内野聖陽さん、信長の正室・御濃を小雪さん、羽柴秀吉を伊勢谷友介さん、信長の妹・御市を長澤まさみさん、浅井長政を玉山鉄二さん、柴田勝家を中村獅童さん、徳川家康を藤木直人さん、服部半蔵を佐藤浩市さん、信長の父・信秀を西田敏行さんが演じる。

 三谷さん演じる義元が登場するのは、桶狭間の戦いの場面。尾張の小大名に過ぎなかった信長が、約10倍の大軍を率いた義元を討ち取り、天下統一へ向けての第一歩を踏み出したとされる戦いで、劇中では、義元が本陣から逃げようとするところへ、信長が姿を見せ、義元を種子島銃で射殺するという印象的なシーンとして描かれている。撮影は、三谷さんが監督する今秋公開の映画「清洲会議」のクランクイン前に行われ、三谷さんは、その勉強のために自らが考案した特殊メークで撮影に臨んだ。台本上にはなかった演出にも対応するなどして、義元の最期を演じきったという。

 撮影を振り返った三谷さんは、「時代劇スタッフの裏での努力も拝見でき、着物やよろいをまとった俳優さんはこんなに大変なんだということも身をもって体験できました」と満足げ。「天海さんの信長に会えたのが本当によかった。信長の甲冑(かっちゅう)を着てそこに立っている。それは僕にとっては本物の信長が立っているようにしか見えなかった。本当に信長に出会えたような気がしました」と絶賛した。

 また最期を演じたシーンは、直前に演出が変わって川に入ることになったうえ、さらに顔が映らないように撮影しなければならなかったことから、「僕じゃなくてもいいんじゃないかなと思いながら水の中で死んでました。そういうことは『清洲会議』の撮影では絶対にしないぞと誓いました(笑い)」と冗談を交えて自分の作品もアピールした。(毎日新聞デジタル)

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