抱きしめたい!:往年のトレンディードラマが14年ぶりSPで復活 50代の“W浅野”描く

14年ぶりに復活する「抱きしめたい!」に出演する浅野温子さん(左)、浅野ゆう子さん(写真は本放送当時のもの)
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14年ぶりに復活する「抱きしめたい!」に出演する浅野温子さん(左)、浅野ゆう子さん(写真は本放送当時のもの)

 女優の浅野温子さんと浅野ゆう子さんの“W浅野”主演で80年代に放送され、大ヒットしたトレンディードラマ「抱きしめたい!」の新作が、今秋スペシャルドラマとして放送されることが、わかった。99年10月放送のスペシャル以来、14年ぶりの復活で、タイトルは「抱きしめたい!Forever」(仮)。54歳になった主人公2人の“半世紀”にわたる友情や新たな恋愛などを描く。

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 「抱きしめたい!」は、88年に放送され、平均視聴率18.5%を記録。「トレンディードラマ」という言葉の先駆けとなった作品で、主演の2人は「W浅野」と呼ばれ、当時の若い女性の憧れとして、注目を集めた。2人のドラマ共演は99年から14年ぶり。バラエティー番組を含めると、09年に放送された「フジテレビ開局50周年名作ドラマ&映画全て見せます!SMAP PRESENTS ドラマの裏の本当のドラマ」以来4年ぶりとなる。

 今回も浅野温子さん演じる池内麻子と浅野ゆう子さん演じる早川夏子をはじめ、岩城滉一さん演じる夏子の夫・圭介など、おなじみのメンバーが出演し、麻子は今も独身キャリアとして活躍中、夏子は結婚したが子供は産めず、50代を迎えたという設定で、物語が展開される。未婚を貫く麻子は、瀬戸恭一郎(草刈正雄さん)という男性と運命的な出会いを果たす。一方、夏子は夫・圭介の経営するチャイニーズレストランのマダムとして活躍していたが、またしても圭介の浮気が発覚。その上、1歳の隠し子がいるという事実が明らかとなり、今回ばかりは夏子は離婚を決意。夏子と圭介は史上最大の危機を迎える。そしてその隠し子の母親が依頼した弁護士が瀬戸だった……というストーリー。麻子に憧れを抱き続けている年下のボーイフレンド、山下純役の本木雅弘さんも声の出演で参加する。

 今回の復活に、浅野温子さんは「『あーあ、やっちゃうのか~。大丈夫か?』という感じ」と感想を語り、「見たさ半分、怖さ半分ではないでしょうか。まあ、何とかなるでしょう。やって見ます」とコメント。また、共演する浅野ゆう子さんに向け、「体力なくなったので、お手柔らかにお願いいたします」とメッセージを送っている。

 一方、浅野ゆう子さんも「再びすてきな時間を作ってくださるご提案をいただき、『今!?』 と驚き、そして一瞬で感謝の気持ちが湧き上がりました」と復活を喜び、浅野温子さんに向け、「連ドラ当時、『栄光の園幼稚園の年少さんから四半世紀…』、夏子の持ちぜりふでした。温子さんと出会ってから、私たちもほぼ四半世紀を迎えます。時代を共に戦って生きて参りました“戦友”のような気分の存在です。再びすてきな時間をご一緒させていただける機会をいただけました。一生涯の友、麻子との時間を楽しみにしております」とコメントしている。

 ドラマは4月にクランクイン。放送は今秋を予定している。(毎日新聞デジタル)

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