注目映画紹介:「弱虫ペダルRe:ROAD」 自転車競技の全国大会ゴールまでを新規カットを交え再編集

「弱虫ペダルRe:ROAD」のワンシーン (C)渡辺航(週刊少年チャンピオン)/弱虫ペダルGR製作委員会
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「弱虫ペダルRe:ROAD」のワンシーン (C)渡辺航(週刊少年チャンピオン)/弱虫ペダルGR製作委員会

 自転車競技をテーマにしたテレビアニメ「弱虫ペダル」の第2期「GRANDE ROAD」の総集編となる劇場版アニメ「弱虫ペダルRe:ROAD」(鍋島修監督)が12日に公開された。「弱虫ペダル」は、渡辺航さんがマンガ誌「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)で連載中の自転車マンガが原作で、アニメ第1期が2013年10月~14年6月に、第2期が14年10月~15年3月に放送された。総集編では、全国大会(インターハイ)の激闘を中心に、ゴールを切るまでの様子を新規カットを交えて描いている。

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 総北高校入学をきっかけに自転車ロードレースの世界に足を踏み入れたオタク少年・小野田坂道(声・山下大輝さん)は、チームメイトの今泉俊輔(声・鳥海浩輔さん)と鳴子章吉(声・福島潤さん)らチームメートと競い合いながら成長し、インターハイのメンバーに選ばれる。各チームのメンバーがそれぞれの思いを抱える中、レースの幕が上がり……というストーリー。

 テレビアニメ第2期の総集編という位置づけの今作だが、昨年公開されたアニメ第1期の総集編「弱虫ペダルRe:RIDE」と同じく、新規カットも盛り込んで再編集されており、物語をまた違った角度から味わうことができる。第2期は濃すぎるほどの魅力があふれ出る各キャラクターの思いが錯綜(さくそう)しながらレースが繰り広げられていただけに、名場面を中心にゴールまでのデッドヒートが振り返られるのはうれしい。相変わらずのスポ根全開の熱量が心地よく、手に汗握る激烈なレース展開には、たとえ結果が分かっていても熱狂してしまう。爽やかな感動の余韻とともに、8月に公開される原作者自らがストーリーを書き下ろした劇場版アニメへの期待に胸がふくらんだ。TOHOシネマズ新宿(東京都新宿区)ほかで25日までの2週間限定で公開。(遠藤政樹/フリーライター)

 <プロフィル>

 えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。

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