西岡良仁選手:グランドスラム初勝利「行けるところまで突っ走る」 全米OPで松岡修造が直撃

「全米オープンテニス2015」2回戦に挑む西岡良仁選手(写真:アフロ)
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「全米オープンテニス2015」2回戦に挑む西岡良仁選手(写真:アフロ)

 8月31日から米ニューヨークで開催中のテニスのグランドスラム(4大大会)の一つ「全米オープンテニス2015」。大会第4日となる3日(現地時間)には、男子シングルス1回戦でポールアンリ・マチュー選手を相手にファイナルセットで勝利を収め、グランドスラムの本戦初勝利を果たした西岡良仁選手が登場する。WOWOWでは同大会の様子を14日まで連日生中継する。同局の現地解説者のテニスプレーヤー松岡修造さんが、西岡良仁選手にグランドスラム初白星を飾った感想や2回戦の意気込みなどを聞いた。

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 松岡さん:ありがとう。ニューヨークに来てよかった。

 西岡選手:ありがとうございます。

 松岡さん:1回戦勝ってどうですか?
 
 西岡選手:正直、勝った瞬間は実感が湧かなかったです。初めての5セットというのもあって、精神的にも体力的にもしんどい部分があったので、そういうのを踏まえて勝ったという実感はなかったです。終わって更衣室に行った時に、1回戦自分は突破したんだという実感が出てきました。

 松岡さん:予選から含めて、大きな自信をつかんでいるのでは?

 西岡選手:3戦ともファイナルセットで、本戦もファイナルセットですし、ファイナルセットに入って引くというよりも、自分のほうからプレーできるようになってきています。やはり、引いちゃう選手が多いと思うのですが、自分の方からアグレッシブにプレーできているというのが、ファイナルで相手よりも僕が上回っているのかなと思います。
 
 松岡さん:ほかの日本人選手にも大きなヒントになっている。何をしていけば通用すると思いました?

 西岡選手:僕の場合は、コートカバーリングの広さと、ミスが少ないプレーを合わせつつ、最近はタイミングを早めていって、自分からどんどん展開していくプレーもトライしている状態なので、そこがやれたら後ろで守れますし、でも小さいから足も速いので、早いタイミングで前に行ったりとか、たまにテクニック使って、相手のイラっとするようなことをやってみたりとか、相手に的を絞らせないテニスが重要かと思います。

 松岡さん:2回戦で戦うトーマス・ベルッチ選手の印象は?

 西岡選手:相手はベルッチ選手ですが、大型の選手で左利きで、ビッグサーブ、ビッグフォアハンドを持っていますが、クレーコートが得意というイメージの選手なので、帰って研究したりして、1回だけ練習もしているので、照らし合わせて作戦を立てて、自分の方がアグレッシブに行けると思っているので、そこで相手に勝れたらいいなと思います。

 松岡さん:最後に、全米をどういう大会にしたいですか?

 西岡選手:いろいろな人から、「圭くんが負けちゃったから君しかいないよ」と言われていますけれど、一応そうなので、行けるところまで突っ走っていきたいなと思っています。

 *……WOWOWでは、大会の様子を14日まで連日生中継。3日深夜0時から男子シングルス2回戦のトーマス・ベルッチ選手対西岡良仁選手、スティーブ・ダルシー選手対ロジャー・フェデラー選手、女子シングルス2回戦の奈良くるみ選手対シェルビー・ロジャーズ選手など全4試合を生中継する。

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