いとうせいこう&みうらじゅん:“副音声界の革命”に挑戦「本末転倒が面白い」 第1弾はゾンビ映画

WOWOWの新番組「いとうせいこう&みうらじゅん 金曜深夜の映画祭」の収録後にインタビューに応じたいとうせいこうさん(右)とみうらじゅんさん
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WOWOWの新番組「いとうせいこう&みうらじゅん 金曜深夜の映画祭」の収録後にインタビューに応じたいとうせいこうさん(右)とみうらじゅんさん

 いとうせいこうさん、みうらじゅんさんの名コンビが語り合う副音声を聞きながら映画を3本立てて楽しめるWOWOWの映画番組「いとうせいこう&みうらじゅん 金曜深夜の映画祭」が23日に放送される。おバカなゾンビ映画を特集する“オールナイト番組”で、第1弾収録直後、いとうさんは「これから、副音声のチャンネルを僕らの根城にしていきたい。『副音声といったらあの人たち呼ばなきゃ』ってなりたいね」と野望を語り、みうらさんも「ゆくゆくは僕らの副音声を想定して映画が作られたりするかもしれないよね、なるでしょ」と“便乗”して笑わせた。

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 今回の新企画について、みうらさんは「副音声界では革命ですよ。いつもサブだったものがメインになってるんですから。映画の音をしぼって僕らの声を上げるという、本末転倒なことになっているのが面白い」、いとうさんも「友達の家で一緒に映画を見ながらワーワー言って、笑って、というのと同じ状況が起きているはず。その体験が面白いと思う」と“聞きどころ”をアピール。

 番組で放送される映画は、配給会社などがセレクト。第1弾となる今回は「~進化するゾンビの世界~」と題しておバカなゾンビ映画を特集。ロンドンの老人ホームのお年寄りたちがゾンビと戦うコメディー「ロンドンゾンビ紀行」、南北戦争末期に米国大統領エイブラハム・リンカーンがゾンビと戦うアクション「リンカーン vs ゾンビ」、女子高生チアリーダーがゾンビに生まれ変わる学園モノ「オール・チアリーダーズ・ダイ」の3本をラインアップした。

 番組は今後も定期的に放送される予定で、いとうさんが「恋愛ものでもドキュメンタリーでもいいし、なるべく変わった作品が欲しい。でも本当は、WOWOWドラマの副音声をやってみたいね。俳優の思いとか、しゃべってみたい」と語ると、みうらさんは「カブトムシの生態とか、ドジョウ鍋の料理人の話とかでもいいよね(笑い)。僕らが見ている姿と副音声だけ放送して『この映画は何でしょう?』っていうのもいいんじゃない?」と想像を膨らませていた。

 また、初回の映画放送時には、動画配信サービス「ニコニコ生放送」を通じて2人が映画を見ながらコメントしている様子も同時配信。テレビとWEBで楽しむことができる企画で、いとうさんは「テレビとネットで、副音声と副映像ができたら面白いなと思っていた。いろんな見方を楽しんでほしい」とPRしている。「いとうせいこう&みうらじゅん 金曜深夜の映画祭」は、23日午後11時からWOWOWシネマで放送予定。

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