「ポケモンGO」の大ヒットも記憶に新しい「ポケットモンスター」。毎夏公開され人気を博している劇場版アニメの記念すべき第20作「劇場版ポケットモンスター キミにきめた!」(湯山邦彦監督)が15日からTOHOシネマズ日劇(東京都千代田区)ほかで公開される。サトシとピカチュウの絆を丁寧に、かつ濃密に描いたシリーズ最高傑作だ。
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これまで数々の街を巡り、さまざまな冒険を繰り広げてきたサトシとピカチュウ。今回描かれるのは、20年前に放送されたテレビアニメ版第1話でも描かれた、10歳になったばかりのサトシとピカチュウとの出会いと旅立ち、そして第1話で出会った伝説のポケモン、ホウオウに会うための冒険物語だ。虹色の羽根に導かれ、ホウオウがすむというテンセイ山を目指すサトシだったが、いつの間にかサトシの影には謎のポケモン、マーシャドーが潜んでいた……。
劇場版は、第1作「ミュウツーの逆襲」から昨年の第19作「XY&Z ボルケニオンと機巧のマギアナ」まで、言わば“スポット参戦”の伝説のポケモンと、サトシとピカチュウたちとの出会いやつながりを主に描いてきた。サトシとピカチュウが強い絆で結ばれていることは言わずもがなで、わざわざ描かれることはなかった。しかし、今回改めてピカチュウとの(決してハッピーではなかった)出会いから描かれたことで、約20年もの間旅をしてきたサトシとピカチュウの絆を再確認させられた。
老若男女が夢中になったポケモンGOの大ヒットから初めての劇場版ということもあってか、今回出てくるポケモンは、ポケモンGOにも登場する第1作「ポケットモンスター 赤・緑」のポケモンが大半。主題歌も、テレビアニメ第1話から流れている「めざせポケモンマスター」だ。これまで以上にポケモンGOユーザーを含めた大人の観賞を念頭を置いていることがうかがえる。
恒例のゲスト声優は、俳優の本郷奏多さんとタレントの佐藤栞里さん。これまでの作品より大人の観賞が増えると思われるが、2人共しっかりとした演技でシリアスなドラマに彩りを添えている。
おなじみのポケモンプレゼントは、今回重要な役割を担うマーシャドー。劇場入場者プレゼントとしてアーケードゲーム「ポケモンガオーレ」で遊べる「キミにきめたキャップ ピカチュウ」のスペシャルディスクをもらえる。11月発売予定の3DS向け新作ゲーム「ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン」でも「サトシのピカチュウ(キミにきめたキャップ)」を仲間にできる。
シリーズで初めてポケモンの名前を冠していない20周年のスペシャル作。物語の原点と言えるサトシとピカチュウの出会いを再び描いてもらったのはとてもうれしかった。ポケモンGOをきっかけにポケモンの世界に興味を持った人への入門作にもなっているのではないか。賛否両論が出そうなくだりもあるが、最初から最後まで心から楽しませてもらった。個人的には第1話を手がけた故・首藤剛志さんの名前がスタッフロールに掲載されていることにも感銘を受けた。たくさんの人たちが作り上げた20周年なのだ。(立山夏行/MANTAN)
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