3年A組:「ゾクゾク」から「お前の罪を数えろ!」まで! ファンを沸かせた特撮ネタを振り返り

連続ドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」の一場面=日本テレビ提供
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連続ドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」の一場面=日本テレビ提供

 俳優の菅田将暉さん主演の連続ドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」(日本テレビ系、日曜午後10時半)の最終話が10日に放送される。ドラマは、3年A組の担任教師・柊一颯(菅田さん)が、10日後に卒業を控えた生徒を人質にとって学校に立て籠もるというショッキングなスタートから始まった学園ファンタジーだが、ストーリーの随所に織り込まれる特撮ネタがSNSなどで話題に。「そこかしこに特撮愛をちりばめている作品」「特撮オタクに絶対見てほしい」といった声が上がっている。そんなネタの数々を最終話を前に振り返ってみたい。

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 ◇初回から菅田将暉の「ゾクゾクさせてやるよ」にファンも“ゾクゾク”

 同ドラマの主演を務める菅田さんは、特撮ドラマ「仮面ライダーW」(2009~10年放送)で桐山漣さんと共に主演を務め、フィリップを演じており、ドラマの脚本は「仮面ライダービルド」(17~18年放送)の脚本を担当した武藤将吾さんが手がけている。

 そんな布陣でスタートしたドラマでは、初回から特撮ファンの心をくすぐるせりふが登場した。初回では菅田さん演じる一颯が、殴りかかってきた生徒たちを華麗なアクションで倒す場面で「こう見えても昔はアクション俳優を目指してたんだ」という場面が描かれ、SNSでは「それ仮面ライダーWだろ!」「仮面ライダー好きとしてセリフだとしてもうれしい」「思わずフィリップ~!って叫びそうになった」といった声が。

 さらに、「仮面ライダーW」のフィリップの決めぜりふの一つだった「ゾクゾクするね」を想起させる「ゾクゾクさせてやるよ」というせりふを一颯が放つ場面もあり、「10年前ゾクゾクしてた菅田将暉が10年の時をへてゾクゾクさせてくる立場になろうとは」「マジでゾクゾクするわ」と反応するファンも見られた。

 ◇菅田将暉のピンチに特撮ヒーロー現る衝撃展開 「エボルト」トレンド入りも話題に

 ドラマ序盤では、唐突に特撮ヒーローの映像が登場する演出がなされており、SNSでは「特撮ヒーローって何の伏線なんやろ」「この特撮ヒーローは何だろうか……」という声も上がっていた。

 その謎が明かされ始めたのが第4話。同話では、一颯が劇中に登場する特撮ヒーローの決めぜりふを言い放った後で「俺が好きなヒーローのせりふだ」という場面が描かれた。一颯が生徒の甲斐(片寄涼太さん)に向け、握りこぶしを見せて「変わるなら今だ。お前のその手で道を切り開け」という姿に、「菅田将暉はやっぱりヒーローが似合う」「やっぱりみんなのヒーローだよ」といった反響が上がった。

 そして第6話では、一颯が教師になる前に特撮ドラマのスーツアクターをやっていたことが明かされ、一颯の先輩だった“特撮界のレジェンド”と呼ばれるスーツアクター、ファイター田中が登場した。このファイター田中を演じたのが、「仮面ライダービルド」にエボルトという地球外生命体に体を乗っ取られた石動惣一役で出演した前川泰之さんだ。SNSでは「エボルトォォォォ!」「3年A組にエボルト出てきて声出た」「まさかのエボルトさん」といった声があがり、Twitterでは「エボルト」がトレンド入り。

 第8話ラストでは、一颯のピンチにファイター田中が演じる特撮ヒーロー・ガルムフェニックスが登場するという驚きの展開に。実は、ガルムフェニックスは一時引退を考えていたファイター田中が「一颯に主役を譲ろうとした」作品であり、一颯が生徒に向かって投げ掛ける「Let’s think.」も、ガルムフェニックスの決めぜりふだった。こうした背景もあり、第8話でのまさかの展開にファンは「ガルムフェニックスで鳥肌立ちましたw」「泣いた本当泣いた」「激アツ」と大興奮だった。

 ◇「探偵戦士ダブルマスク」「お前の罪を数えろ!」 「仮面ライダーW」ネタも

 数ある特撮ネタの中でも「仮面ライダーW」ファンの心をくすぐったのが第7話と第9話だろう。第7話では、「仮面ライダーW」やそこに登場する決めぜりふ「さあ、お前の罪を数えろ!」を想起させる「探偵戦士ダブルマスク」「今、貴様の罪を数え……」というワードが飛び出した。

 「探偵戦士ダブルマスク」というワードは、相楽孝彦(矢島健一さん)の経歴が書かれた資料の中に登場。また、「今、貴様の罪を数え……」という文言は、とあるシーンで食堂に張られた特撮ヒーローのポスターのキャッチコピーとして登場した。どちらもほんの数秒の登場だったが、SNSでは「愛が深い」「本日のハイライトは探偵戦士ダブルマスク」など、反応する人が多く見られた。

 第9話では、ついに「お前の罪を数えろ!」というフレーズが登場。劇中に登場するSNS「マインドボイス」に「柊、お前の罪を数えろ! 投稿者:封筒市民」というコメントが投稿される描写があった。SNSでは「ナチュラルに仮面ライダーWネタがブッ込まれていた」「仮面ライダーWが関係してるの感動」「この投稿はW好きにはたまらん」「まじで興奮した」といったコメントが並んだ。さらに「投稿者:封筒市民」も、「仮面ライダーW」の舞台である「風都(ふうと)」を想起させるもので、「風都市民じゃなくて封筒市民www」「投稿者名も風都探偵もじってる」「芸が細かくて好き」といった声も上がった。

 学園ミステリーと特撮ネタ。一見関係がないようだが、「3年A組」ではストーリーの上で重要な役割を果たしている。最終回でも、あっと驚くようなネタが仕掛けられているのか……。本筋はもちろんのこと、特撮ネタにも注目したい。

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