俳優の加藤諒さん主演の映画「劇場版パタリロ!」(小林顕作監督)が6月28日からTOHOシネマズ新宿(東京都新宿区)ほかで公開される。原作は1978年にマンガ誌「花とゆめ」(白泉社)で連載がスタートし、ウェブマンガサイト「花LaLa online」で連載中の魔夜峰央(まや・みねお)さんの人気ギャグマンガ。2016年の2.5次元ミュージカル化に続く実写映画化。原作主人公の再現度最高のパタリロ役・加藤さんや、バンコラン少佐役の青木玄徳さん、謎の美少年マライヒ役の佐奈宏紀さんら舞台版キャストが再結集し、舞台版の演出を手がけた小林監督がメガホンをとった。
ウナギノボリ
解説:新たな“最高峰”を目指したガンプラ 45周年のこだわりとは
南海に浮かぶ美しい小国マリネラを舞台に、天才的頭脳の持ち主なのトラブルメーカーの若き国王「パタリロ・ド・マリネール8世」(通称パタリロ)の巻き起こす騒動を描く。
側近のタマネギ部隊と共に大英帝国に現れたパタリロ。ロンドンの街を観光中、マリネラ王国内の権力争いが元で暗殺者に狙われるも、MI6の諜報部員ジャック・バンコラン少佐(青木さん)に救われる。バンコランはパタリロの警備担当に就任。マライヒ(佐奈さん)がBBC放送の記者として現れ、パタリロを密着取材する……。
舞台化された時も驚いたが、映画になると聞いてまたびっくり。ただ、原作が元々異次元で描かれていて、映画化向きだったことに改めて気付かされた。2.5次元ミュージカルに映画的表現がプラスされ、いい意味で濃さを強調し、シュールで耽美(たんび)な世界観をより一層充実させている。観賞後に「面白かった」とストレートに思える作品。ミュージカル映画の新しい形を見た気がした。(遠藤政樹/フリーライター)
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