宮藤官九郎さんが脚本を手がけ、昨年12月まで放送されたNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」が、放送文化の向上に貢献した番組や個人・団体を表彰する「ギャラクシー賞」(放送批評懇談会)テレビ部門の2019年12月度月間賞を受賞した。
ウナギノボリ
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「いだてん」は、日本人が初めて五輪に出場した明治の終わりから、東京に五輪がやってきた1964年まで、およそ半世紀を描くオリジナルストーリー。テーマは「“東京”と“オリンピック”」で、大河ドラマで近現代史を取り上げるのは、1986年の「いのち」以来33年ぶり。中村勘九郎さんが日本で初めて五輪に参加したマラソン選手の金栗四三、阿部サダヲさんが「東京オリンピック」実現に執念を燃やす政治記者の田畑政治を演じ、“リレー”形式で主演のバトンをつないだ。
放送批評懇談会は「日本における『スポーツ』の概念の誕生から、オリンピックを通して日本の近代史を描いた。分かりやすい『英雄』も出てこない大河ドラマとしては異色の作品だが、明治から昭和まで政治や戦争に翻弄されながらスポーツが取り巻く状況が変化していく姿は、驚くほど現代の日本が抱える諸問題とリンクしており、見応えがあった」と選出理由を明かしている。
そのほか2019年12月度月間賞には、フジテレビ系のニュースバラエティー番組「全力!脱力タイムズ」の11月29日放送回 、俳優の生田斗真さん主演で昨年10月期に放送された日本テレビ系の連続ドラマ「俺の話は長い」、12月21日放送のNHKのドキュメンタリー「BS1スペシャル『証言ドキュメント 天安門事件30年』」が選ばれた。
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