MD松尾の月間ヒットランキング:2022年1月は「Pokemon LEGENDS アルセウス」が圧倒的ヒット 2月は「エルデンリング」「刀剣乱舞無双」「Horizon Forbidden West」など

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーが毎月のTSUTAYAでのソフト販売ランキングを基に市場の動向を振り返る。

ウナギノボリ

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 2022年1月の売り上げは、ソフト部門が前年比約140%だった一方、ハード部門は前年割れで、トータルとしては前年割れという結果でした。

 ハードは、スイッチ本体の販売が減少しており、さすがにエントリーユーザーというよりは買い替え需要、買い増し需要がメインとなってきています。一家に一台というのではなく、3DSに近い形で個人持ちの傾向が強くなってきました。

 好調だったソフト部門は、全体では前年比約140%でしたが、上位20位では何と約180%という好調ぶり。その最大の要因となったのは唯一の新作となった「Pokemon LEGENDS アルセウス」(NS、ポケモン)の圧倒的な大ヒットでした。前年1月の主な新作も「魔界戦記ディスガイア6」(NS、日本一ソフトウェア)だけでしたが、売れ行きの規模が違いすぎました。

 「アルセウス」は予想を大幅に上回る大ヒットで、大欠品しています。2週間分で想定していた本数がわずか3日足らずで売り切れるという熱狂ぶり。「ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド/シャイニングパール(ダイパ)」(NS、ポケモン)にダブルパックを足した本数の約9割という数字です。「ダイパ」は2バージョンの同時購入者も多いため、実際のユーザー数でいえば、「ダイパ」ユーザー以外の新規層も取り込めているとみています。

 ゲームの内容としては、「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」(NS、任天堂)に近いイメージで、新しくなったポケモンゲームという捉えられ方をしているようです。アクションも変化してインパクトがあるため、ユーザーに新鮮な印象を与えています。現時点での購買層としては、20~30代男性が圧倒的で、そこだけを見るといつものポケモンファンですが、販売数が合わないので、そこからも新規ユーザーが多いことがうかがえます。厳密にいえば一度ポケモンを卒業し、「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」などのオープンワールドタイトルを楽しんでいたユーザーということではないでしょうか。当分盛り上がりは持続するでしょうし、購買層もより幅広い年齢層に広がってくるでしょう。ゴールデンウイークぐらいまでは売れ続けそうです。

 1位は「アルセウス」がV2となりそうですが、2月は注目タイトルが目白押し。前評判が高いのが「エルデンリング」(PS4・PS5、フロム・ソフトウェア)。「ダークソウル」を手がけたスタッフの最新作で、予約も絶好調。特にPS5版は、歴代のPS5タイトルナンバーワンのヒットが期待できそうです。他にも「刀剣乱舞無双」(NS、EXNOA)「Horizon Forbidden West」(PS4・PS5、SIE)あたりにも注目しています。

 ◇2022年1月のゲームソフトランキング(TSUTAYA調べ・限定版含む)

 1位 Pokemon LEGENDS アルセウス(NS)
 2位 マリオパーティ スーパースターズ(NS)
 3位 Minecraft(NS)
 4位 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL(NS)
 5位 ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド(NS)
 6位 あつまれ どうぶつの森(NS)
 7位 やわらかあたま塾 いっしょにあたまのストレッチ(NS)
 8位 マリオカート8 デラックス(NS)
 9位 ポケットモンスター シャイニングパール(NS)
 10位 桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~(NS)
 11位 リングフィット アドベンチャー(NS)
 12位 ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド(NS)
 13位 Splatoon2(NS)
 14位 世界のアソビ大全51(NS)
 15位 スーパーマリオ 3Dワールド+フューリーワールド(NS)
 16位 ポケットモンスター ソード(NS)
 17位 ふたりで!にゃんこ大戦争(NS)
 18位 ヒューマン フォール フラット(NS)
 19位 New スーパーマリオブラザーズU デラックス(NS)
 20位 太鼓の達人 Nintendo Switchば~じょん(NS)

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