CLASS：y：「アンファル」OPも話題の韓国ガールズグループ　声優・黒沢ともよと日本のアニメ語る

　ミステリー作家の青崎有吾さんの小説が原作のテレビアニメ「アンデッドガール・マーダーファルス」のオープニングテーマ（OP）「Crack-Crack-Crackle」を担当する韓国出身の7人組ガールズグループ「CLASS：y（クラッシー）」。韓国のオーディション番組「放課後のときめき」で選ばれた7人で結成された平均年齢17歳の新人グループで、日本のテレビアニメの主題歌を担当するのは初めて。同作は、19世紀のヨーロッパを舞台に、首から下がない不老不死の美少女探偵・輪堂鴉夜が、半人半鬼の真打津軽、メイドの馳井静句と共に数々の事件を解決する姿を描いている。黒沢ともよさんが“頭だけ”という斬新な主人公・輪堂鴉夜を演じている。黒沢さん、日本のアニメが大好きという「CLASS：y」のボウンさん、ソンユさんによる鼎談（ていだん）が実現。歌や演技、日本のアニメについて語り合った。

ウナギノボリ

「光る君へ」より昔！　最も古い時代の大河ドラマは？　1976年「風と雲と虹と」のあらすじ

　◇日本のアニメが好き！

　－－作品の印象は？

　ソンユさん　アニメを見た瞬間、好きなスタイルだと感じました。圧倒されるような雰囲気で楽しみになりました。輪堂鴉夜は頭だけというのが不思議ですし斬新です。黒沢さんの声だけで伝わってくる絶妙な感情もすごくすてきです。

　ボウンさん　頭だけというのがインパクト大ですよね。不思議ですし、強烈です。

　黒沢さん　キャラクターはポップなのですが、硬派なところがある作品になっています。

　－－黒沢さんが、OPを聞いた印象は？

　黒沢さん　K-POPなの！？と驚きました。お一人お一人すごく可愛いのに、みんなでパフォーマンスをすると、クールな印象が強く、すごい！と感じました。

　ボウンさん・ソンユさん　ありがとうございます！

　－－ボウンさん、ソンユさんが好きな日本のアニメは？

　ソンユさん　大好きな作品がたくさんあるのですが……。少しだけお伝えすると「鬼滅の刃」「進撃の巨人」「【推しの子】」などです。

　ボウンさん　私はソンユほどマニアではないのですが、ジブリや「君の名は。」が好きです。

　ソンユさん　メンバーではチェウォンも日本のアニメが好きです。先日も「地獄楽」の話をしました。

　－－自分たちの楽曲がアニメの主題歌になり、喜びも大きかったのでは？

　ボウンさん　はい！　最初は実感がわかなかったのですが、アニメの映像を見て、曲とアニメが融合していて、すごくうれしかったです。

　－－ちなみに、黒沢さんは韓国に行ったことがある？

　黒沢さん　お仕事で少しだけ。遊びに行ったことがないので、行ってみたいです。CLASS：yさんのライブも見てみたいです。

　ボウンさん・ソンユさん　ぜひ！

　－－ボウンさん・ソンユさんは来日したことがありますが、日本の印象は？

　ソンユさん　アニメがとても好きなので、日本語を見ただけでわくわくしました。食べ物がとてもおいしく、すごく良かったです。

　ボウンさん　日本デビューする時、初めて日本に行ったのですが、期待していた以上で、すごく好きになりました。食べ物もおいしく、風景も美しく、写真をいっぱい撮りました。大好きなので、プライベートでも行ってみたいです。

　◇歌、演技の表現

　－－お互い聞いてみたいことは？

　ボウンさん　どれくらいキャラクターをどれくらい研究して、どういう気持ちで臨んだら、ディテールまでしっかり表現できるのでしょうか？

　黒沢さん　逆に聞きたいくらいです！　今回は生首ですし、実在しないので、想像するしかありませんでした。「アニメは監督のもの」というところも強いので、収録前に考えてはいきますが、現場で監督とお話をしてキャラクターを作っていきます。柔軟な心を持って収録に挑むようにしています。

　ソンユさん　歌のレコーディングの時、うまく感情が表現できず、思った通りにいかないことがあります。感情をどのように表現しているのでしょうか？

　黒沢さん　うまくいかない時は、経験豊富な先輩、監督、スタッフの方々に、相談しながら、いろいろ試させていただいています。他力本願ですね（笑い）。私も聞いてみたいことがあるのですが、日本語の歌詞を歌う時、どうやって練習しているのでしょうか？

　ソンユさん　レコーディングの時は、発音に気を使うようにしています。ガイドをいっぱい聞いて、できるだけ同じ発音になるように練習しています。

　黒沢さん　プライベートのことも聞いてみたいです。どんな一日を送っていますか？

　ソンユさん　グループ、個人の練習をして、個人的に挑戦したいことを研究したりしています。

　黒沢さん　学校は？

　ボウンさん　通っています。学校が終わってから、寮に行って、少し休んで、すぐに練習しています。

　黒沢さん　寮なんですね！　ご飯は自分で用意していますか？

　ボウンさん　簡単な料理は自分で作ります。

　黒沢さん　食べ物が用意されているんですか？

　ソンユさん　自分で作り置きすることもありますし、お母さんが送ってくれることもあります。

　ボウンさん、ソンユさん、黒沢さんは国、言語などの違いはあれど、表現者として共鳴するところがあった様子。「アンデッドガール・マーダーファルス」は、フジテレビの深夜アニメ枠「＋Ultra（プラスウルトラ）」で放送中。「Crack-Crack-Crackle」は各音楽配信サービスで配信中。