小芝風花:「一言で言うと怒濤」今年のこれまでを振り返る「いろんな役柄に挑戦した」 「転職の魔王様」で千晴役

連続ドラマ「転職の魔王様」で未谷千晴を演じている小芝風花さん=カンテレ提供
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連続ドラマ「転職の魔王様」で未谷千晴を演じている小芝風花さん=カンテレ提供

 俳優の成田凌さん主演の連続ドラマ「転職の魔王様」(カンテレ・フジテレビ系、月曜午後10時)で、“転職の魔王様”の異名を持つ敏腕キャリアアドバイザーの来栖嵐(成田さん)と出会い、自分の意志でキャリアアドバイザーの道を選び、仲間とともにさまざまな求職者を導いてきた未谷千晴(小芝風花さん)。9月18日に放送される第10話では、千晴の集大成ともいえる姿が描かれる。演じる小芝さんに、今の心境を聞いた。

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 ◇印象的なゲストは「マモさん」

 ――これまでの放送を終え、周囲の反応を教えてください。前クール「波よ聞いてくれ」(テレビ朝日系)のミナレ役とのギャップ、小芝さんの演技の幅に驚くとともに、楽しんでいる視聴者が多いなと感じます。ご本人としてはいかがでしょうか?

 そうですね。そういう声を一番多くいただいております。千晴は、前クールで演じたミナレと真逆のタイプなので……「あ、同じ人だったんだ」っていうのは、よく言っていただきますね。とてもありがたいです。あとは、「転職の魔王様」の放送が進むにつれて、千晴が少しずつ明るくなって、少しずつ成長しているとか、来栖とのコンビ感含め、細かい変化に気づいてくださる声もいただいて、ドラマを楽しんでいただけているんだなとうれしく思います。ありがとうございます。

 ――印象的な放送回、ゲスト出演の方をあえて挙げると?

 やっぱり、マモさん(宮野真守さん)ですね(笑い)。いろんな意味で強烈でした。普段、バラエティー番組でご一緒させていただいている人と、ドラマの現場でご一緒できるのが、まずうれしかったです。あとは、(宮野さんが演じた)八王子というキャラクターが強くて……(笑い)。マモさんご本人もとても明るい方なので、現場がめちゃくちゃ楽しかったです。撮影中、スタッフもキャストもみんなずっと笑っていましたね。すごく印象に残っています。

 ――物語も終盤ですが、これまで千晴を演じてみていかがですか。

 台本上でみると、千晴が急に人との距離が近くなると感じることがあって。仲間の一員となり、仲良くなっているという表現だとは思うのですが、急になれなれしくなったり、少しキツめに感じたりするときは、そのちょっとしたせりふのニュアンスに気をつけました。

 千晴の良さは、とにかく真っすぐで、人に対して親切で真面目だと思うので、千晴らしさは崩さないように、監督と相談しながら、せりふのニュアンスを調整したりしていました。例えば、彼女ならこのワード、この言い回しは、この段階では言わないんじゃないかなとか。前半で少しずつ積み上がった来栖さんとの関係性、距離が少しずつ縮まっていって、それがドラマ後半につながっていくように意識しました。

 ――2023年も半分以上過ぎましたが、どんな日々でしたでしょうか。

 一言で言うと……怒濤(どとう)(笑い)。怒濤でしたが、一番は、お芝居を頑張りたいと思っていて、また、明るい役だけはなく、いろんな役柄に挑戦して、演技の幅を広げたいと思っていたので、そういう意味では今年は本当にありがたかったです。

 まず、交通課の警察官の役を演じて、「波よ聞いてくれ」で爆発して、また今度は「転職の魔王様」で、真逆の自分に自信がない千晴と……、いろんな役柄を演じることができて、ありがたい年でしたね。お芝居が好きなので、役をいただいて、その役について考えたり、現場で演じられるというのは、ありがたいなと思った日々でした。

 ――10話の見どころ、視聴者へのメッセージをお願いいたします!

 10話は、「家族にとっての転職」というのが、大きなテーマだなと思います。転職して喜ばせたい、驚かせたいという思いがあっても、生活を共にする家族に内緒にしていいものではない。“転職”は、人生の大きな決断であり、分かれ道なので、特に家族がいる場合、自分一人の問題じゃない。確かにそうだなって再認識した回でもありました。

 また、千晴にとってすごく大きな試練の回です。これまでいろんな求職者が登場しましたが、今までとはまた違った求職者の悩みや葛藤が描かれています。また、嵐と千晴、2人の出会いも明かされますので、ぜひ注目していただけたらうれしいです。

 *……原作は額賀澪さんの同名小説(PHP研究所)。「転職の魔王様」の異名を持つ敏腕キャリアアドバイザーが、求職者の仕事や生き方への悩みを毒舌で一刀両断しながらも、働く自信と希望を取り戻させる爽快転職エンターテインメント。1話完結型で、諸事情を抱える転職希望者が登場する。

 第10話は、 転職エージェント「シェパードキャリア」の大阪支社を任されることになった来栖は下見で出張。これを機に千晴は独り立ちすることに。来栖を見返したい一心で、大手レストランチェーンのシステムエンジニア、矢吹健一(高橋光臣さん)との面談に臨む。来栖と千晴の知られざる過去のつながりも明らかになり……と展開する。

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