女優の黒木瞳さんが14年のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」で秀吉の妻・おね役を演じることが明らかになった。10日、同局で行われた新キャスト発表会見に登場した黒木さんは「私の古里の福岡、黒田藩のルーツでもあります(主人公の)黒田官兵衛をきちんと知る機会があって大変幸せ」と起用ににっこり。演じるおねについては「資料を読むと、意外とかかあ天下だったようです」と紹介し、「地のままでやればいいかと。なんちゃって」とおちゃめに意気込みを語った。
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この日は、黒木さんのほか、官兵衛の最愛の妻・光(てる)役を中谷美紀さん、官兵衛を導く軍師・竹中半兵衛役を谷原章介さん、官兵衛を悩ませる最初の主君・小寺政職(まさもと)役を片岡鶴太郎さん、官兵衛の父・黒田職隆(もとたか)役を柴田恭兵さんが演じることが発表された。
04年の「新選組!」、07年の「風林火山」、10年の「龍馬伝」以来、4度目の大河ドラマ出演となる谷原さんは、「甲冑(かっちゅう)をほとんど着たことないので、甲冑を着れることが楽しみ」と笑顔を見せ、「(主演の)岡田(准一)さんに体の鍛え方と武術を1日5000円くらいで教えてもらえると聞いたので、教えていただければな」と会見に同席した岡田さんにお願いした。岡田さんとの共演を「楽しみ」と語った柴田さんは「合戦のシーンがあるので、僕は1日3000円で」と続け、集まった記者たちを笑わせていた。
官兵衛は、戦国時代末期に、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康から重用され、九州・福岡藩52万石の礎を築いた人物で“天才軍師”と称されている。播磨国(現兵庫県)姫路城主の長男として誕生し、22歳で家督を継いで父・職隆と同様に小寺家家老の座に。その後、秀吉の軍師となって歴史の表舞台に登場し、天下統一の立役者となった。晩年は筑前国(現福岡県)で過ごし、59歳でその生涯を閉じた。脚本は、NHKで「桂ちづる診察日録」(10年)、「陽だまりの樹」(12年)などの時代劇を手がけた前川洋一さんが手がける。8月にクランクイン予定で、放送は14年1月から。(毎日新聞デジタル)
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