漫才コンビ「ナイツ」の塙宣之さんと土屋伸之さんがアニメ声優に初挑戦した劇場版アニメ「それいけ!アンパンマン ミージャと魔法のランプ」が4日に公開された。互いに小さな子を持つ父であり、自身も「小さい頃、アンパンマンが好きだった」と話す2人に、ゲスト声優に起用された喜びや収録の様子などを聞いた。
ウナギノボリ
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土屋さんは5歳の息子と3歳の娘、塙さんは1歳の娘のパパ。土屋さんは「子供たちにとってアンパンマンはドンピシャ。先日も、娘がずっとほしがっていたアンパンマンのおもちゃを誕生日にプレゼントしたばかり」と話し、声優起用を「僕らでいいのかなって驚いたんですが、うちの妻にも久々に褒められましたね」と喜ぶ。
一方、塙さんは「今でも壮大なドッキリなんじゃないかと。普段は浅草の年配の方の前でやっている我々にね、アンパンマンの話が来るのかなって……」といまだに半信半疑ながら、「最近は娘もアンパンマンのおもちゃに興味を持つようになって。妻の妹2人もそれぞれ子供がいるんですが、子供たちみんな喜んでくれました。子供向けの新しい分野を開拓できたことがすごくうれしかったです」と笑顔を見せる。
また、自身も幼少時代にアンパンマンの絵本やアニメを見て育ったという。土屋さんが「昔、児童館で絵本を見たのが最初。子供の頃、カレーが大好物だったんですが、カレーパンマンを見て初めて、世の中にカレーパンがあることを知りました」と話すと、塙さんも「絵本を好きで読んでいました。それで、僕らが10歳の時に(日本テレビで)アニメ化されたんですが、まだ今ほど認知度が高くなくて。友達の家でみんなに『これ、おもしろいから見て』ってチャンネルをひねってオススメした思い出がありますね」と懐かしむ。
「ミージャと魔法のランプ」は劇場版第27作。魔法のランプの世界を舞台に、ヒロインの精霊・ミージャと、クリームパンダ、コキンちゃんの冒険が描かれる。塙さんはミージャの先輩精霊、土屋さんは3人の前に立ちはだかるお菓子の魔神の声を演じている。
本作でアニメ声優に初挑戦した2人は、アフレコは「難しかった」と口をそろえる。塙さんは「精霊の声って聞いたことがないので、何も参考にできないし。想像でやるしかなかったんですが、(悩んで)一周してそのまま自分の声でやっていますね」と苦笑い。土屋さんも「僕は魔神の役なので、迫力を出してやったつもりなんですけど、あまり重みがなくて……」と少し自信なさげだ。
とはいうものの、「僕らが出ているシーンをどう見てくれるかなって」と観客の反応が気になる様子の2人。塙さんは「僕が登場するのはとにかく初っ端なので、絶対に冒頭は見逃さないでください。遅刻厳禁!」といい、土屋さんは「僕は中盤。怖い役なのでお子さんが泣くかもしれませんので、親御さんに注意していただきたいですね」とアピールしている。
<プロフィル>
はなわ・のぶゆき。1978年生まれ、千葉県出身。つちや・のぶゆき。同年生まれ、東京都出身。2001年に漫才コンビ「ナイツ」を結成。08年から3年連続で「M-1グランプリ」決勝進出。13年度の「文化庁芸術祭」で大衆芸能部門優秀賞を受賞。
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