1日に最終回を迎えた女優の高畑充希さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「とと姉ちゃん」の初回(4月4日放送)から最終回までの期間平均視聴率が22.8%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録した。ヒロイン・小橋常子を演じた高畑さんは、最終回を迎え「放送が始まる前は、こんなにもたくさんの方に見ていただき、愛していただける作品になるなんて思っていませんでした。もちろん、チーム一丸となってよいものを作っている、という共通の自信はありましたが、どんな風に実を結ぶのかは手探りで。ですので、とてもとてもホッとしています。テレビの前の皆さんと『チームとと姉ちゃん』に、言葉では言い尽くせないありがとうを、伝えたいです」とコメントを寄せている。
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番組を手がける制作統括の落合将チーフプロデューサーは「ワーキングウーマン・常子を半年間見守っていただきありがとうございました。常子はついに生涯独身で、花山とともに戦後の世の中に大きな花束を贈り、自分なりの幸福をつかみました。幸せのかたちが多様化した今、生涯を女性のための仕事に奔走した常子の人生が皆さんにどのように映ったか、ぜひ、お一人お一人に伺いたい気持ちでいっぱいですが、まずはたくさんの視聴者の方々に見ていただけたことを深く感謝いたします。そして、泣き言一つ表に出さないで、10カ月の過酷なスケジュールを駆け抜けた、ヒロイン・高畑充希さんと、高畑さんを支えてくださった唐沢寿明さん、木村多江さんほかキャストの皆さんに、最大限の賛辞をお送りしたいと思います」と話している。
「とと姉ちゃん」は、朝ドラの期間平均視聴率では、「あさが来た」(2015年後期)の23.5%、「さくら」(02年前期)の23.3%に続き、今世紀3位の記録となり、「花子とアン」(14年前期)と「ほんまもん」(01年後期)の22.6%を超えた。平均視聴率は、初回が22.6%で好スタートを切り、その後も好調をキープ。20%の大台を割ったのは7月7日放送の19.4%、8月6日放送の18.0%の2回のみだった。週間平均視聴率は、初週が21.7%(関東地区、ビデオリサーチ調べから算出)で最終週まで26週連続で20%以上の大台をキープした。
「とと姉ちゃん」は、生活総合誌「暮しの手帖」創業者の大橋鎭子(しずこ)の軌跡をモチーフとしたドラマ。11歳で父を亡くしたことを境に家族の父代わりとなった小橋常子(高畑さん)が浜松から上京し、女性向けの雑誌を創刊。高度経済成長期を生きる女性に支持されていく姿が描かれた。唐沢寿明さんや西島秀俊さん、木村多江さんらが出演し、宇多田ヒカルさんが主題歌「花束を君に」を手がけたことも話題になった。
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