ドラマからドキュメンタリー、バラエティー、アニメまで、さまざまなジャンルのテレビ番組について、放送前に確認した記者がレビューをつづる「テレビ試写室」。今回は、赤塚不二夫の名作ギャグマンガを「くりぃむしちゅー」の上田晋也さんら豪華キャストで実写化したスペシャルドラマ「天才バカボン2」(日本テレビ系)だ。
ウナギノボリ
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「これでいいのだ」を合言葉に破天荒な手段でトラブルを解決し、同時にさまざまなトラブルも巻き起こすバカボン一家が約10カ月ぶりにお茶の間に帰ってきた。今回は、「ハッピーメリーニューイヤーなのだ!」「世にも素敵なハジメちゃん誕生秘話なのだ!」「リンゴ殺人事件!いや、ミカン誘拐事件なのだ!!」の3話仕立てで、バカボン一家のコミカルな日々が描かれる。
「ホームドラマ」という言葉がもはや死語となって久しいが、前作はそんな時代にあえて“ド定番”のホームドラマとして送り出された。視聴率も12.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)とTBSが強い金曜の夜としては高い数字で、「ホームドラマもまだいけるのか」と正直驚かされたことを覚えている。
今回もバカボン一家をはじめとした「おなじみのメンバー」で、涙あり、笑いありのドタバタ劇が繰り広げられるのだが、この「おなじみ」という要素がホームドラマならではのキーポイント。もちろん視聴する側の慣れもあるだろうが、上田さんを筆頭にどのキャストも前回より自然に見られたし、よりストーリーにも入り込めた。もう完全に“バカボンワールド”が出来上がったといえるのでは。2回目なのにすでに“定番感”が漂っている。
個人的には「謎の隣人」として前回に続いて出演しているマツコ・デラックスさんに注目。マツコさん自身が“キャラ立ち”していることもあって、リアルとフィクションの橋渡しをしてくれているようにも感じた。6日午後9時から放送。
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