俳優の菅田将暉さん主演の映画「帝一の國(くに)」(永井聡監督)が29日公開される。「ジャンプSQ.(スクエア)」(集英社)で連載された古屋兎丸(ふるや・うさまる)さんのマンガが原作。生徒会長は将来の内閣入りが確約されるという日本一の超名門高校を舞台に、首席で入学した1年生の赤場帝一(菅田さん)が、生徒会長の座を目指して奮闘する姿を描いている。
ウナギノボリ
ついにクライマックス!「不適切にもほどがある!」
日本一の名門校・海帝高校は政財界に強いコネを持ち、生徒会長を務めれば将来の内閣入りが確約されるといわれるほど。「首相になって自分の国を造る」との野心を持って入学した赤場帝一は、夢を実現するためにライバルを蹴落としてでも生徒会長になると決意。2年後の生徒会長選挙に向け、帝一は誰よりも早く動き始めるが、想像を絶するワナと試練が待ち受けていた……というストーリー。菅田さんのほか、野村周平さん、竹内涼真さん、間宮祥太朗さん、志尊淳さん、千葉雄大さんらが生徒役で出演している。
オーバーな動きや言葉などで笑わせるシンプルなコメディーかと思いきや、政治や政界を皮肉る笑いも盛り込まれ複雑な笑いを提供。菅田さん演じる帝一を筆頭に、強烈過ぎる個性や価値観を持つ登場人物たちがぶつかり合うシーンは、コミカルながらも壮絶で、圧倒される。各キャラクターのビジュアルは原作の再現度が高く、現実離れした世界観だがすんなり入っていけた。29日から新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほかで公開。(遠藤政樹/フリーライター)
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