嵐にしやがれ:くりぃむ、志村…アニキとぶっつけ本番で好調 メンバーのキャラも

「嵐にしやがれ」22日放送のアニキゲストで「THE芸能界」をレクチャーする中山秀征さん
1 / 1
「嵐にしやがれ」22日放送のアニキゲストで「THE芸能界」をレクチャーする中山秀征さん

 人気グループ「嵐」の5人が、“ぶっつけ本番”で収録に臨む話題のバラエティー番組「嵐にしやがれ」(日本テレビ系)が、毎週土曜午後10時という遅めの時間にもかかわらず、15%近い平均視聴率をマークするなど人気を集めている。

あなたにオススメ

 「嵐にしやがれ」は、大野智さん、桜井翔さん、相葉雅紀さん、二宮和也さん、松本潤さんのメンバー5人が、前もってゲストや内容を知らされずに、さまざまなジャンルの第一人者から“プロの領域”を学ぶバラエティー。メーンコーナーの「ザ・セット」は、その道のプロである“アニキゲスト”を呼び、「エンターテインメントな技」を「嵐」に指南。毎回専用のセットを組み、5人が即興でチャレンジする。また、「嵐」のメンバー1人が、これまで会ったことがないような未知の分野の専門家からさまざまな技を伝授され、実践してみるミニロケコーナー「未知との遭遇しやがれ」もある。

 第1回のアニキゲストは、お笑いコンビ「くりぃむしちゅー」の上田晋也さんと有田哲平さんで、2人から「究極のMC術」を伝授してもらい、「未知との遭遇しやがれ」では、桜井さんが“値切リスト”の異名をとる流通ジャーナリストの金子哲雄さんから値切りの極意を伝授され、一人で値切りにチャレンジした。第2回では、志村けんさんからコントの王道を学び、実際に志村さんの人気キャラクター「バカ殿」のメークを体験するなどさまざまなことに挑戦している。初回は17.3%の視聴率を記録、その後も10%を超える視聴率を記録している。

 22日放送のアニキゲストはタレントの中山秀征さん。数々の大物芸能人と親交があり、かつて有吉弘行さんに「バブルの生き残り」とあだ名を付けられたこともある中山さんが「THE芸能界」のすべてを伝授。高級焼き肉店での大物芸能人との会食での席順やさまざまな業界用語をレクチャーするほか、銀座かいわいをなじみにするビッグゲストも登場。嵐の5人が接待に挑戦する……という内容だ。

 演出を担当するのは、「しゃべくり007」などの人気バラエティーを数多く手がけている日本テレビの川邊昭宏さんだ。「THE夜もヒッパレ」「エンタの神様」など入社以来一貫して土曜日午後10時の時間帯の番組に携わってきた川邊さんは「国民的なグループの見たこともない姿を描き出せたら」と考えたという。「事前に何も知らされていないという究極の状況に追い込むことで、5人がどういうふうに反応するのか。その人が持っているプロの領域に5人が裸一貫で飛び込んだらどうなるのか。不安や期待もひっくるめて見てみたかった」と話す。

 第1回の収録ではそれぞれの性格が浮き彫りになった。ぶっつけ本番の状況に不安がる桜井さんと松本さんに対し、リーダーの大野さんをはじめ、相葉さん、二宮さんの3人は落ち着いていたといい、そんな様子を通じて、5人の人間としての魅力やこれまでになかった男っぽさや色気が浮かび上がってきたという。嵐は、01年から日本テレビ系で冠番組を持っているが、川邊さんは「このあたりでもう一度追い詰めたいという意図もあった」と語り、「5人の姿を見て、僕らが役割を決めすぎちゃっている部分もあるのかなと感じた」と振り返る。

 また、事前に内容を知らされないまま収録に臨むというスタイルは、新たな魅力を生んだ。視聴者は、新聞のテレビ欄や事前の告知CMなどで、ゲストや企画内容をあらかじめ知った上で番組が見られるため、5人の戸惑いや奮闘している姿を、少し上からの視線で優越感を持って楽しめるのだ。

 川邊さんは「“20代後半の男”としての嵐に会わせたい人をゲストに迎えることで、さまざまな一期一会のパターンを作りたい」と今後の展望を語る。「土曜日の午後10時は、キラキラした華のある時間帯。平日は早く寝なきゃいけない子どもたちも夜ふかしが許されるし、幅広い人に見てもらえる」と意気込みを語る。トップグループ「嵐」のこれまでにない姿に注目だ。(毎日新聞デジタル)

テレビ 最新記事

MAiDiGiTV 動画