テレビ東京:4月クールは苦戦 「世界卓球に期待」 社長定例会見

 テレビ東京の島田昌幸社長は27日の定例会見で、「M3(男性50歳以上)、F3(女性50歳以上)層が(他局に)取られだしている」と4月クールの番組が苦戦していることを明かした。

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 4月クール(3月29日~5月23日)の世帯別視聴率は、GH(午後7~10時)が前年同期比1%減の6.1%、PT(午後7~11時)が同0.9%減の5.8%、全日(午前6時~午前0時)が0.4%減の2.8%といずれも苦戦している。島田社長は、「BSが普及して見やすくなってきた。スポーツやドラマの再放送、ネイチャーものなどがあり、我々がつかまなければならない層をそちらに取られている。新しい50代にアピールする番組を開発しなければならない」と分析。23日から放送中の世界卓球については「5~6%と数字が伸びないが、男女とも決勝トーナメントに進出しているので、これからに期待したい」とした。また、7月に放送がスタートする森山未來さん主演の連続ドラマ「モテキ」については「社内で自然発生的に盛り上げようという空気が出てきた。ツイッターやユーチューブなどいろんなやり方で番組を強化しようとしている」と期待を寄せた。

 辻幹男取締役は、4月に公開された劇場版アニメ「銀魂」が好調であることを明かし「(興行収入は)当初予想の倍。『ナルト』ぐらいいくのではないか」と話した。また、タレントのベッキーさんが、フラッシュアニメ「秘密結社鷹の爪」などで知られるDLEとテレビ東京、テレビ東京ミュージックによるキャラクタープロジェクト「RUN!!BEAR RUN!!」とコラボレーションし、「ベッキー♪♯」名義で同名テーマ曲を作詞作曲し、6月1日から同局のスポットCMとして放送されることも明らかにされた。

 また、6月25日付で番組契約業務などを統括する「コンテンツ契約局」を新設するなど大幅な組織変更を行うことについて島田社長は「10月にBSジャパン、テレビ東京ブロードバンドと統合しホールディングス化するが、それに向けての組織改編。コンテンツ制作力をBSなどにも生かしていきたい。完全デジタル化に向け、反転攻勢がかけられるようにする」と抱負を述べた。(毎日新聞デジタル)

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