夏帆:映画「きな子~見習い警察犬の物語」主演 趣味の読書「文豪から最近の人まで幅広く読みます」

オフの日は「友だちとご飯を食べに行ったり」と普通に過ごすという夏帆さん
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オフの日は「友だちとご飯を食べに行ったり」と普通に過ごすという夏帆さん

 香川県丸亀市に実在するラブラドルレトリバー見習い警察犬「きな子」と女性の見習い訓練士の成長を描いた映画「きな子~見習い警察犬の物語」(小林義則監督)が14日に全国で公開される。実話を基にした映画に訓練士役で主演した夏帆さんは、高校3年生だった09年秋に1カ月半の間、現地の香川県の撮影に参加した。今春、高校を卒業し、女優として本格的に活動を開始した夏帆さん。撮影が休みの日は「普通に過ごせた」という高校時代の友人らと出かけたりしてリフレッシュしているという。インタビュー3回目は夏帆さんのオフの過ごし方や生き方について聞いた。(細田尚子/毎日新聞デジタル)

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 高校時代は「学生生活を満喫した」という夏帆さん。撮影が休みの日は、「誰かしら(友だちに)会ってますね。ご飯を食べに行ったりとか、出かけたりとか」と今でも高校時代の友人と普段通りすごすことで、リフレッシュしているようだ。

 1人の時間は「よく本を読んでます」という。「読書」が趣味と公言しているだけあって、「文豪といわれるような昔の人の小説もよく読むし、最近の人のも読むし、『最近は何を読んでるの?』って聞かれるくらいノンジャンルです。ミステリーはあまり読まないんですけど」と本当に幅広くなんでも読むという。中でも最近は「芥川龍之介とか太宰治とか、昔の人の方が多いかな。読書していると気分転換になるんですよね」と、読んでいる時間は小説の世界に没頭できるようだ。

 マンガも好きで、「マンガもノンジャンルなんですよね。少年マンガ、少女マンガにかかわらず、本当に幅広く読んでます」という。最近面白かったマンガは吉田秋生さんの「バナナフィッシュ」だったとか。

 健康や体形を保つために特にしていることは「あんまりないんです」と苦笑する。「いままで学校があったので、とくにジムに行ったりとか、なかなか時間が取れなかったんですけど、今は休みの日はきっちり休めるので、運動する時間も取れればいいなと思ってます」という。「食べることがすごく好きで、とくに甘いものが好きなので、我慢したくないなって。だから運動しなくちゃなと最近思っているんです」と前向きに語る。

 美容についても「基本的なことはやっぱり気を付けてます。メークはしっかり落とすとか」と白く美しい肌を保つように心がけている。

 自分の性格を自己分析すると、「すごく熱しやすく冷めやすいのかな。悪くいうと飽きっぽいというか。つねに新しいものに目が向くというか、すぐにマイブームがやって来るんです」と笑う。ただ「今回『きな子』で演じた杏子は『これだ』って思うと周りが見えなくなってしまいますけど、私はそれはないかな。いろんな人の意見を聞きますね」とバランスも保っている。夏帆さんの現在のマイブームといえば一番に来るのは“女優業”だろう。これは一生長続きしそうだ。

 <プロフィル>

 1991年6月30日、東京都出身。CMやティーン誌のモデルとして活躍後、04年のBS-TBSの「ケータイ刑事 銭形零」シリーズや06年の映画「小さき勇者たち~ガメラ~」(田崎竜太監督)などに出演。07年の主演映画「天然コケッコー」(山下敦弘監督)での演技が高く評価され、日本アカデミー賞新人俳優賞や報知映画賞新人賞をはじめ多くの新人賞を受賞した。その後、映画やドラマ、CMなど幅広く活躍中。08年には映画「東京少女」(小中和哉監督)や映画「砂時計」(佐藤信介監督)、「うた魂♪」(田中誠監督)などに立て続けに出演。そのほかに、フジテレビ系ドラマ「ホームレス中学生」(08、09年)、「オトメン(乙男)」(09年)など。10年5月に「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」(堤幸彦監督)に出演した。主演映画「きな子~見習い警察犬の物語」は、8月14日に全国で公開予定。

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