ダンダダン
第8話「なんかモヤモヤするじゃんよ」
11月21日(木)放送分
話題のライトノベルの魅力を担当編集者が語る「ラノベ質問状」。今回は、3日分世界をリセットできる少女と、記憶を保持できる少年のせつない物語「サクラダリセット」(河野裕著、椎名優画)です。角川書店の長谷川高史さんに作品の魅力を聞きました。
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−−この作品の魅力は?
空気感だと思います。ほかの作品にはない、この作品だけの空気、雰囲気、世界があって、それが好きな人には、この作品は、たまらなく大事な作品と思っていただけるようです。
中でも、メーンキャラの3人は印象が強烈ですね。「記憶保持」の能力を持っていて、あらゆることを覚えている(忘れられない)主人公の浅井ケイ。「リセット」の能力で、3日間世界を巻き戻せる少女・春埼美空(はるき・みそら)。そして、2年前に死んでしまった少女・相麻菫(そうま・すみれ)。1、2巻は、ケイと春埼が中心で話が進んでいったのですが、最新刊の3巻「サクラダリセット3 MEMORY in CHILDREN」では、相麻が出てきます。中学2年生のケイ、春埼、相麻の出会いが描かれるのですが、この巻を読むと、「サクラダ」の世界がおぼろげに見えてきますので、まだ1、2巻しか読んでいない方がいらっしゃいましたら、ぜひ3巻を手にとっていただければと思います。
−−作品が生まれたきっかけは?
作者の河野裕さんは、グループSNEというクリエーター集団に所属しています。河野さんの小説を初めて読んだのは、3年近く前なのですが、そのときに読んだ原稿、いわゆる異世界ファンタジーで、「サクラダ」とはかなりタイプの違う作品でした。しかも、個人的には、あまり面白いと思いませんでした(笑い)。それから1年たって、今から2年前、「サクラダ」の第1稿を、SNEの別の作家さん経由でいただき、読んだのですが、これが、ものすごいツボにはまりました。正直言って、売れるかどうかわからない!と思いましたけど(笑い)、なんとか本にしたい、と強く思いました。
−−編集者として、この作品にかかわる喜び、大変なことについて教えてください。
毎回、どんな話になるのか想像がつかないですね。打ち合わせで聞いていたことと、微妙に違う原稿、あるいはかなり違う原稿があがってきて、それを読み解くのがたいへんでもあり、楽しくもあります。
また、どんなイラストにするかは、椎名さんと私で、かなり好き勝手にやらせていただいています。1巻で、モノクロイラストを縦半分サイズにしてみたんですが、これが意外に読者の皆様に好評で。いろいろやってもいいんだなあ、とうれしかったです。3巻のモノクロでも、椎名さんが素晴らしい仕事をしてくださっています。
−−今後の展開、読者へ一言お願いします。
「月刊少年エース」(角川書店)でのコミック化が決まっています。今冬連載開始予定なので、楽しみに待っていてください。また、文庫4巻も、今冬発売予定です。刊行間隔が安定しない作品なので、さまざまな人に、「冬発売ってホントですか?」と聞かれていますが、なんとか刊行できそうです(たぶん)。頑張っていきますので、応援よろしくお願いいたします!!
角川書店第五編集部 長谷川高史
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