04年に公開された劇場版第1弾「海猿 ウミザル」、05年の連続ドラマ「海猿 UMIZARU EVOLUTION」、そして06年公開の第2弾に続いて「THE LAST MESSAGE 海猿」(羽住英一郎監督)が18日に全国で公開される。前作で完結の予定だったが、ファンの強い要望に応えて3D映画としてスクリーンに帰ってきた。
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大型台風が接近する中、天然ガスプラント施設「レガリア」で事故が発生。現場に向かった海上保安官、仙崎大輔は、救助途中に起こった爆発で、レガリアの常勤医ら3人と2年目潜水士、服部とともに施設内にとり残されてしまう。果たして仙崎は常勤医らを救出し、自身も無事に帰還することができるのか。
仙崎役の伊藤英明さん、そのバディー吉岡役の佐藤隆太さん、仙崎の元上司、下川役の時任三郎さんらレギュラーメンバーが勢ぞろいし、今回、仙崎とバディーを組むことになる2年目の潜水士役で三浦翔平さん、レガリアの事故に巻き込まれ、施設内に閉じこめられる3人(吹石一恵さん、濱田岳さん、加藤雅也さん)らが新たに加わった。
キーワードは「決断」。重要な局面に立ったとき、人は何をもって選ぶべき道を決めるのか。今回は、国家プロジェクトのプラント施設の存続と5人の人命のいずれを優先させるかで、政府と海上保安庁との対立が描かれる。また、前作で仙崎がプロポーズした加藤あいさん演じる環菜(かんな)との間には子どもができ、夫として父親として、仙崎が妻子へ残す「ラストメッセージ」が、もう一つのキーワードになっている。
脚本は、放送中の大河ドラマ「龍馬伝」を担当する福田靖さん。原作は佐藤秀峰さんが「ヤングサンデー」(小学館)で連載した全12巻の同名マンガだが、これを基に、完全オリジナルストーリーを書き下ろした。メガホンをとったのは、監督デビュー作となった「海猿」以降、同シリーズを手掛けてきた羽住監督。主題歌はEXILEの「もっと強く」が起用されている。
観客の涙を誘う仕掛けがそこかしこに仕込まれており、意地でも泣いてたまるかという思いにもとらわれるが、終盤は不覚にもグッときた。さらなる迫力と臨場感を味わってもらおうと、今回は2D(2次元)映像を後処理して立体化した3D映像での上映も行われる。18日からTOHOシネマズ日劇(東京都千代田区)ほか全国で公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)
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