注目ドラマ紹介:「赤い指」 東野圭吾原作、加賀恭一郎再び「新参者」の謎も

「赤い指」の一シーン=TBS提供
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「赤い指」の一シーン=TBS提供

 10年4~6月に連続ドラマが放送され平均視聴率15.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した東野圭吾さん原作のドラマ「新参者」の前日譚(ぜんじつたん)をスペシャルドラマ化した「赤い指~『新参者』加賀恭一郎再び!」(TBS系)が3日午後9時から2時間半、放送される。主人公・加賀恭一郎役の阿部寛さんをはじめ、黒木メイサさん、溝端淳平さんら主要キャストが「新参者」と同じ役を演じるほか、今作のキーマンとなる加賀の父・隆正役を山崎努さんが演じる。

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 06年に出版された原作小説「赤い指」(講談社)は、加賀恭一郎シリーズの「新参者」の前作で、主人公の加賀が日本橋署に異動する前、練馬署の刑事だったころの物語。累計発行部数は135万部を超え、シリーズの中でも圧倒的な人気を誇っている。

 加賀(阿部さん)が人形町に赴任する2年前、夫婦と息子、夫の老母が住む前原家の庭に、少女の遺体が横たわっていた。平凡な会社員だが、家族の悲劇を一身に背負い込み、加賀と心理戦を繰り広げる前原昭夫役は杉本哲太さん、夫と協力して加賀との心理戦に挑む前原八重子役には西田尚美さん、昭夫の妹で、母である前原政恵を献身的に介護し、今回の事件の重要な手がかりを持つ田島春美役に富田靖子さん。昭夫と春美の母で、今回前原家に起こった悲劇の最重要人物になる前原政恵役を佐々木すみ江さんが演じる。前原家が本当の家族を取り戻すため、加賀が鋭い洞察力で家族の絡み合った糸をときほぐし、衝撃のラストを迎える……というストーリー。

 山崎さん演じる加賀隆正は、元刑事で、「新参者」には登場しなかったが、「家族」をテーマにした今回のドラマの重要なかぎを握る。入院中の隆正を担当する看護師役に田中麗奈さん、また、原作には出てこない黒木さんが演じる女性記者・青山亜美と加賀との出会いや、溝端さんが演じる加賀のいとこ・松宮脩平がなぜ刑事になったのか、加賀と松宮がなぜすれ違うのかなど、「新参者」で明かされることのなかった“エピソードゼロ”が今回のドラマにはちりばめられている。(毎日新聞デジタル)

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