07~08年に放送されたドラマ「SP 警視庁警備部警護課第四係」に端を発した「SPプロジェクト」。直木賞作家の金城一紀さんによる原案・脚本のシリーズは、昨年10月に「野望篇」として映画化され、興行収入36億円を記録した。その続編で、プロジェクトの“最終章”となるのが、この「SP 革命篇」(波多野貴文監督)だ。
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尾形総一郎(堤真一さん)と、井上薫(岡田准一さん)をはじめとする第四係のメンバーの溝が深まる中、尾形がついに行動を起こす。彼は、内閣不信任案の採決が行われる国会議事堂へ向かい、仲間たちとともに議場を占拠するというテロ行為に出る。果たして井上たち第四係のメンバーは、尾形らの暴挙をくい止めることができるのか……というストーリー。
正直なところ前作は、尾形の出番が少なく、スピード感も1時間に凝縮された連続ドラマほどではなく、ドラマからのSPファンにとって映画化への期待が大きかっただけに今一つ期待に応え切れていなかった。ところが今作は、前作はこの伏線だったんだと思うほどの会心作。まず、出だしが違う。何か大きなことが起こることを予感させるピンと張り詰めた空気が漂い、これまでの「SP」シリーズにはなかった緊張感あふれるイントロだ。
尾形がなぜテロに走ったのか? そもそも尾形は何者なのか? 香川照之さん演じる伊達幹事長の思惑は? それらの謎が国会議事堂占拠事件解決に向けて奮闘する第四係メンバーの活躍と呼応しながら描かれていく。前作の、岡田さんの20分間にも及ぶ“見せ場”的アクションはないが、その分、凝縮されたアクションシーンが全編にちりばめられており、また尾形の正体とその過去が明らかにされることでドラマ性が増した。
本会議場におけるクライマックスシーンではハイスピードカメラが効果的に使われており、その映像のスリルと井上たち第四係のメンバーの雄姿に興奮させられる。監督は、前作に続いて波多野監督が務めた。「SP」ファンの期待は裏切られないはずだ。TOHOシネマズスカラ座(東京都千代田区)ほか全国で公開中。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)
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