ジョニー・デップ:900mの黒じゅうたんを歩く 屋外3D上映に石橋も感動 「パイレーツ~」試写

米国でのプレミアに登場したジョニー・デップさん(右)とペネロペ・クルスさん
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米国でのプレミアに登場したジョニー・デップさん(右)とペネロペ・クルスさん

 ジョニー・デップさん主演の人気シリーズ最新作「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉」(ロブ・マーシャル監督)が7日(現地時間)、米カリフォルニア州アナハイムのディズニーランドでのプレミア試写会で世界初お披露目された。会場には前作の860メートルを超える900メートルの“ブラックカーペット”が敷かれ、世界40カ国から集まったメディア関係者800人と観客2万2000人が見守る中、デップさんらは丁寧にあいさつをしながら、2時間以上かけて歩き、熱烈な歓声に応えた。

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 今回の試写会は、屋外に3D上映用の特別な映写システムが組まれ、ディズニーランド内施設の1万カ所に及ぶ照明が一斉に消された上で18×27メートルのスクリーンに上映された。世界を舞台に活躍する日本人として元サッカー日本代表の中田英寿さんと、ハリウッド映画にも出演経験のあるお笑いコンビ「とんねるず」の石橋貴明さんが招待された。石橋さんは「屋外の3Dは初めての経験で、迫力がすごかった」と感動しきり。中田さんは「ディズニーランド内で、それも屋外なのにここまでのクオリティーで見られるとはすごいですね。今回はおなじみのジャックやバルボッサのようなキャラクターに加え、新しいキャラクターが登場し、さらに面白かった」と熱く語った。

 ブラックカーペットには、バルボッサ役のジェフリー・ラッシュさん、キース・リチャーズさんらおなじみのキャストに加え、女海賊役のペネロペ・クルスさん、黒ひげ役のイアン・マクシェーンさん、人魚役のアストリッド・ベルジェ=フリスベさん、宣教師役のサム・クラフリンさんら新キャストが次々に登場。最後に満を持してデップさんが登場するとファンの興奮は最高潮に達した。キャストのほか、ジョディ・フォスターさんや、ロックバンド「エアロスミス」のスティーブン・タイラーさんら100人以上の豪華ゲストが来場し、プレミアに花を添えた。

 さらに先日の日本メディア向け会見で披露された横断幕がカーペット上に掲げられ、リチャーズさんは「ONE LOVE(愛はみんなをひとつにする)」、マクシェーンさんは「Love & Best Wishes for the incredible people of Japan(素晴らしい強さをもつ日本の皆さんへ、愛と希望を)」、ラッシュさんは「I wish you on going courage!(心を強くもって頑張ってください)」、クルスさんは「Love.See you soon!!(愛をこめて。また会いましょう)」、石橋さんは「一歩一歩前へ」などさまざまな願いを書きこんだ。横断幕は今後、ロシア、英国をへて、17日に日本で開かれるプレミアで掲出される。

 日本のファンに向けて、デップさんは「今回は(日本のプレミアへ)行けなくて本当にごめんなさい。でも、なるべく早く会いに行くことを約束します。日本のファンの皆さんが、愛情をもって僕をサポートしてくれているように、僕も皆さんのことを思っています」とメッセージを送った。クルスさんは「この作品に参加できてすごくうれしかった。マーシャル監督との仕事は大好きで、本当に尊敬しているの。一生忘れない経験になったし、ジョニーとの共演はいつも楽しい。これからももっと2人でたくさんの作品を作っていきたい」と語り、リチャーズさんは「シリーズへの参加は2度目だけど、今回も楽しかったよ。ジョニーとはプライベートでもときどき会ったりして、いろいろな話をするんだ。日本のファンの人たちのためにすぐ何かをしたくて、チャリティーのTシャツを作ったので少しでも役に立てればうれしいね。日本が早く回復することを心から願っている」と話した。

 シリーズ4作目となる映画は、海賊・黒ひげ(マクシェーンさん)が、永遠の生命をもたらすといわれる “生命の泉”を狙って動きだしたとき、ジャック・スパロウ(デップさん)の前にかつて愛した女海賊アンジェリカ(クルスさん)が現れ、呪われた航海へと彼を誘う。時同じくして、ジャックの相棒の前に現れたのは、英国王に“生命の泉”を探すと忠誠を誓い、海軍将校となった元海賊のバルボッサ(ラッシュさん)。はたして、泉への鍵を握る“人魚の涙”を手に入れ、“生命の泉”へたどり着けるのは誰なのか……というストーリー。20日から公開予定。3D同時上映。(毎日新聞デジタル)

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