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俳優の松山ケンイチさんが主演を務める12年のNHK大河ドラマ「平清盛」の男性の新キャストが11日発表され、清盛の父で平氏一門の頭領・平忠盛を中井貴一さん、清盛のライバル・源義朝を玉木宏さんが演じることになった。中井さんは、松山さんが大河の主役を受ける際、真っ先に相談した人物で、担当のチーフプロデューサーはそのエピソードを聞いて父親役を決めたという。中井さんは「軽く勧めた責任もありますし、きっちり責任は取ろうと思った。1年間は長いんで、楽しくないと続かないんですよ。僕は徹底的に松山くんをサポートするつもりです」と熱く決意を語った。
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今回発表されたのは男性キャスト14人で、源氏の頭領で義朝の父・源為義を小日向文世さん、清盛の弟・平家盛を大東俊介さん、後白河天皇を松田翔太さん、歌人・西行を藤木直人さん、鳥羽上皇を三上博史さん、崇徳天皇をARATAさん、藤原忠実を國村隼さん、藤原頼長を山本耕史さん、信西(藤原通憲)を阿部サダヲさん、平家貞を中村梅雀さん、平盛国を上川隆也さん、伊藤忠清を藤本隆宏さんが演じる。
NHKみんなの広場ふれあいホール(東京都渋谷区)であった発表会には、松山さんとともに中井さんはじめ、大河ドラマ初出演となる大東さん、三上さん、ARATAさん、國村さん、藤本さんを含む12人が顔をそろえた。中井さんは「僕が大河で(主役の)武田信玄をやったのが25歳の時で、比べものにならないほど松山君は芝居ができる『迷う必要ないんじゃない?』と雑談程度にアドバイスしました」と相談を受けた際の様子を語った。これに対し松山さんは「素晴らしい役者さんで尊敬しているので、貴一さんが『やったらいいんじゃない』と言ったら、すぐやる方向になる。父親をやっていただけて、これほど心強いものはない」と笑顔を見せた。
ARATAさんは自分の演じる崇徳天皇について「僕の中では大きなヒーローという思いを持っていた天皇なので、演じられることをとてもうれしく思っています」と役柄への思い入れを語り、國村さんも「大河もお公家さんをやるのも初めて。公家はひ弱な感じと思うかもしれませんが、僕がやるとそんな感じにならない」と語った。一方、松山さんと近しい役柄となる藤本さんは「清盛とその息子3代に仕える武将で、松山さんとのシーンが多いので、早く仲良くなってもらいたい」と話し、大東さんは「初の時代劇が初の大河ドラマ。松山さんの弟として、よい兄弟関係が築けると思います」と笑顔で話していた。
松山さんは「キャストが少しずつ決まっていて、日本を代表する役者さんがひとつのドラマに出演することに興奮しますし、僕も清盛として魂を込めてぶつかっていきたいなと思います。登場人物はひと癖もふた癖もありますし、パワーを持ったキャラクターなので、ドラマが今を生きる人たちにとって、特別なものになったらいいなと一生懸命やらせていただきます」と新たな意気込みを語っていた。
「平清盛」は、武士が貴族たちから差別されていた時代、本当の親を知らないまま、武士の新興勢力・平氏の平忠盛の元で育てられた少年が、瀬戸内海の海賊を束ね“武士の王”となり、貿易こそがこの国が豊かになる道だと人々に説く……という視点で描かれる。清盛の20~30代をメーンに、清盛の死後、壇ノ浦の戦いまでをドラマ化する予定。(毎日新聞デジタル)
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