お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志さんの映画監督最新作「さや侍」の完成披露試写会が、このほど大阪市北区の大阪ステーションシティシネマであり、松本さんのほか、お笑いコンビ「130R」の板尾創路さんら出演者が登場した。サプライズゲストとして素人ながら主演の大役を果たした野見隆明さんが登場し、緊張のあまり自己紹介の声を上ずらせると、松本さんから「あせりすぎやって!」と厳しい突っ込みが入り、会場の爆笑を誘った。
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「さや侍」は「大日本人」「しんぼる」に続く松本さんの監督映画3作目。刀のさやしか持たない侍“さや侍”の勘十郎(野見さん)と娘・たえ(熊田聖亜ちゃん)の30日間の戦いを通して親子の葛藤ときずなを描く時代劇。あることがきっかけで刀を捨てた勘十郎とたえは流浪の旅を続けていたが、脱藩の罪で懸賞金がかけられていたため追いつめられ、捕らわれる。殿様の前に連行された勘十郎は、成功すると無罪放免になるという「30日の業」に処される……という物語。板尾さんは勘十郎の見張り役を務める門番の倉之助を演じる。モデルで女優のりょうさんやミュージシャンのROLLYさん、腹筋善之介さん、國村隼さん、伊武雅刀さんら豪華キャストの出演も話題となっている。
舞台あいさつでは、映画を撮ることの意味を聞かれた松本さんは「映画に限らず、何か作品を作れば棺桶に入れてもらえるかな。『さや侍』はそれに値するものになったと思う」と答え、映画に出てくるたえという娘役については「僕の中の理想の娘ではある」と強い思い入れを語っていた。また、野見さんを抜てきした理由については「完全な素人さんなので、うまくいかなかった時あいつのせいだと言うことができますし……」と冗談めかし、「この人、言われたことは本当にまじめにやるんですよ、ひざをすりむきながら一生懸命やっている姿を見て、ほんの一瞬、かっこよく見えました」と熱演をねぎらった。
映画は10年10月7日にクランクインし、関東近郊で撮影した後、11年1月9日にクランクアップした。6月11日全国公開予定。(毎日新聞デジタル)
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