女優の深津絵里さんと俳優の西田敏行さんがスペシャルユニットを結成し、2人が出演する三谷幸喜監督の最新作「ステキな金縛り ONCE IN A BLUE MOON」(10月29日公開)の主題歌「ONCE IN A BLUE MOON」を担当することが発表された。三谷監督が作詞、シンガー・ソングライターのKANさんや俳優の中井貴一さん、阿部寛さん、小林隆さんといった出演者による「法廷ボーイズ」がコーラスを担当する。三谷監督が作詞を手がけるのは平井堅さんの「一人じゃない」(09年10月発売)以来となる。三谷監督は「今は、サントラとしての発売ですが、できればシングルカットをして、紅白を目指したいです。ただその場合、紅と白、どちらで出るか……。深津さんは紅と言ってましたが……」と早速、年末の大イベントを意識したコメントを寄せている。
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「ステキな金縛り ONCE IN A BLUE MOON」は、「THE有頂天ホテル」(06年)、「ザ・マジックアワー」(08年)などをヒットさせた三谷監督が約11年前から温めてきた企画。失敗続きで後がない弁護士・エミ(深津さん)は、ある殺人事件を担当することになる。被告人(KANさん)は、事件当夜に旅館の一室で金縛りにあっていたことをアリバイに、無実を主張するが、無実を証明できるのは、一晩中、被告人の上にのしかかっていた落ち武者の幽霊・六兵衛(西田さん)だけ。エミは六兵衛に会い、彼を証人として法廷に召喚するが、すべての人に六兵衛の姿が見えるわけではなく、さらに、エミの前には超常現象を信じないカタブツ検事・小佐野(中井さん)が立ちはだかり……というコメディー。女優の竹内結子さん、俳優の浅野忠信さん、草なぎ剛さんら豪華出演陣も話題になっている。
三谷監督は「ONCE IN A BLUE MOON」誕生のきっかけについて「そもそも、子供のころからディズニー映画でよく使われている、劇中で時間の経過を音楽(挿入歌)でつづるという演出が大好きで、自身の作品でも一度取り入れたいと考えていた」と説明しており、歌手としても活躍する西田さん、三谷監督の「ザ・マジックアワー」出演時に歌声を披露した深津さんに白羽の矢が立ったようだ。また、企画の段階では、同曲を挿入歌として制作していたが、「素晴らしい楽曲ができたので主題歌にも採用することになりました」と話している。
「ONCE IN A BLUE MOON」を収録した「ステキな金縛り ONCE IN A BLUE MOON」のサウンドトラックは、10月5日に発売される。(毎日新聞デジタル)
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