歌手の椎名林檎さん(32)が、今秋から放送されるNHK連続テレビ小説「カーネーション」の主題歌を書き下ろしたことが16日、明らかになった。椎名さんが朝ドラの主題歌を担当するのは今回が初めてで、椎名さんは「夢でした。気づいたときには2曲仕上がっておりました」と喜んでいる。主題歌となる新曲「カーネーション」は椎名さん名義では約2年半ぶりのシングルとして今秋、発売される。
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椎名さんは98年デビュー。1stアルバム「無罪モラトリアム」が160万枚、2ndアルバム「勝訴ストリップ」が250万枚を超えるヒット作となった。07年の映画「さくらん」で初めて音楽監督を務め、5人組バンド「東京事変」としても活動している。
ドラマ制作スタッフからの熱いオファーを受けたという椎名さんは「せっかくのすばらしい機会です。『尻込みせず思い切り書かせていただこう』と気合を入れたところ、なんだかずっと取り組んでいたくなってしまい、気づいたときには2曲仕上がっておりました。(使用曲を)自ら結論できず、選んでいただいてしまい、いけませんでした」と振り返り、「今はただただオンエアの日々が楽しみでなりません!」とコメントしている。
主演の尾野真千子さんは「正直、意外でした。ドタバタ劇に合うのかなー?と」と言いつつ、「ミシンを中心にして繰り広げられる物語を思うとすごく納得するんです」と絶賛。城谷厚司チーフプロデューサーは「(ヒロインの)一言では言い尽くせない、長い長い人生を貫く、普遍的な愛の歌にしたい。今回の主題歌に込めたかったのはそんな思い」と話し、椎名さんの楽曲を「やさしさと母性、そして強さに満ちあふれたすばらしい曲」と紹介している。
「カーネーション」は、デザイナーのコシノ3姉妹の母・小篠綾子さんをモデルに、尾野さん主演で描くドラマ。大正2(1913)年、大阪・岸和田の呉服商の娘として生まれたヒロインの小原糸子(おはら・いとこ)が、ミシンの修業を積んで洋装店を開業するが、夫は出征先で戦死。女手ひとつで娘3人を育てることになる……という物語。糸子の波瀾(はらん)万丈の人生物語で、涙と笑いの子育て奮闘記でもある。映画「ジョゼと虎と魚たち」などの渡辺あやさんが脚本を担当している。(毎日新聞デジタル)
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