江口洋介:脳科学者役を全力で熱演 自殺防止の治療法を巡るドラマ「パンドラ3」主演 WOWOW

WOWOWドラマ「パンドラ3 革命前夜」に主演する江口洋介さん
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WOWOWドラマ「パンドラ3 革命前夜」に主演する江口洋介さん

 WOWOWオリジナルの連続ドラマW「パンドラ」シリーズの第3弾「パンドラ3 革命前夜」が10月から放送される。同局の開局20周年を記念して作られるドラマで、俳優の江口洋介さんが主役の脳科学者を演じることが決まった。共演は内野聖陽さん、上川隆也さん、小澤征悦さん、板谷由夏さん、泉谷しげるさんなど豪華キャストが出演する。

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 江口さんは「WOWOWでは、以前主演させていただいた『なぜ君は絶望と闘えたか』でも賞をいただくなど、とても仕事としていい体験をさせていただきましたし、今回もそれを絶やさないよう、全力で挑みたいと思います。僕自身、これまでのシリーズを超える新しい『パンドラ』ができると感じていますので、ぜひ楽しみにしていてください」と意気込みを語っている。

 「パンドラ」シリーズは、革命的な発明により“パンドラの箱”を開いた人々の運命を描く社会派ドラマ。08年に放送された1作目は、三上博史さんが主演を務め、がんの特効薬を開発した医学者を巡る医療サスペンスで、同年の「国際ドラマフェスティバル」では「第1回東京ドラマアウォード」で作品賞グランプリを受賞するなど高い評価を得た。佐藤浩市さん、鈴木京香さんらが出演した10年放送の2作目では、食糧危機が迫る世界を舞台に、飢餓を救う食物を開発した農学者が欲望と陰謀の渦巻く世界に巻き込まれていく……という内容で話題を呼んだ。

 「パンドラ3」は、自殺を防止する治療法を開発した研究者が主人公。日本の自殺者数の多さを憂いた脳科学者・鈴木(江口さん)はアメリカで自殺を防止する治療法の開発を進めていた。日本では海上自衛隊潜水艦が消息を絶つ事件が発生。その情報を隠蔽(いんぺい)しようと画策する政府の方針に内閣官房長官の湯田(内野さん)は悩み、自殺念慮にとらわれてしまう。日本に帰国した鈴木は、20年ぶりに再会した湯田を未許可の治療法で助けることに成功する。だが、自殺念慮が解消した湯田は、人が変わったようになり、日本再軍備に向け、海上自衛隊の鏑木(小澤さん)とともにクーデターを計画し始める……というストーリー。前作に引き続き、井上由美子さんが脚本を担当。河毛俊作さん、小椋久雄さんが監督を務める。

 江口さんは、演じる鈴木に関して「自殺防止のための脳神経伝達システムを開発した脳科学者。そういうシステムを考えるということは、人間の感情を自分で操ることができると思ってる人間なんでしょうね。だから、神なんてものは意識してないと思うし、そういう意味では怖い人だと思います」と分析するも、「実は、僕もまだ鈴木という男がつかみきれないところがあるんですよ。おそらくこの男の本質は物語の最後の方で明らかになるんじゃないかな。そう考えると、ますます鈴木の進む道、彼を演じることが楽しみです」と今後の展開に期待を寄せた。また、初めて車いすに乗って演技をしており、「動きが制限されるぶん難しい。でも、そういった不自由な状態で生きているからこそ、鈴木は自分ができることも計算しながら生きてるんだろうな、と思いました」と話している。

 青木泰憲プロデューサーは、江口さんの起用について、「本作は開局20周年記念番組でもあり、誰を主演にするか考えていたころ、『なぜ君は絶望と闘えたのか』の主人公として江口さんが出演されており、圧倒的な存在感がある江口さんが開局20周年にふさわしいと考えオファーしました。カタブツな研究者という役柄の中にも、江口さんなら奥底にある誠実さや情の深さが自然と出せて、キャラクターに深みを与えてくれると思う」とコメントしている。

 ドラマは全8話で、10月2日から毎週日曜午後10時に放送予定。第1話は無料放送となる。(毎日新聞デジタル)

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