伊藤英明:「今だからこそやるべきだ」と決意新た 第4弾「海猿」製作決定

「BRAVE HEARTS 海猿」のイメージビジュアル (C) 2012「海猿4」製作委員会
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「BRAVE HEARTS 海猿」のイメージビジュアル (C) 2012「海猿4」製作委員会

 10年の実写日本映画興行収入ナンバーワンを記録した「海猿」シリーズの第4弾「BRAVE HEARTS 海猿」が製作されることが9日、明らかになった。主要キャストの伊藤英明さん、加藤あいさん、佐藤隆太さん、三浦翔平さん、時任三郎さんは引き続き登場。新作で伊藤さん演じる仙崎大輔の活躍の場は、海上保安官1万3000人の中でわずか36人しか選ばれないというスペシャリスト集団「特殊救難隊」となる。

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 新作について、伊藤さんは「日本が、東日本大震災というとても困難な状況に直面している今の時期に“人命救助”を扱うエンターテインメントである『海猿』を作っていいのか」と複雑な思いだったが、「震災を通して“誰かのために闘っている人たちがいる”ことも強く感じました。同時に、こうした状況下でも、いまだに多くのファンの方から、『また仙崎が見たい』という声をいただいて、その結果“今だからこそ海猿をやるべきなんだ”と自分の中で決意しました」と熱い思いを語った。

 「海猿」は、「週刊ヤングサンデー」(小学館)に連載された佐藤秀峰さんのマンガが原作。04年に映画化され、興行収入17億4000万円を記録。テレビドラマ化もされ、06年の2作目「LIMIT OF LOVE 海猿」は興行収入71億円を記録。昨年、3作目「THE LAST MESSAGE 海猿」が3Dも同時上映し、興行収入80億4000万円、537万人を動員。3部作でシリーズ完結となったが、完結編公開直後からブログやツイッターに続編を望む声が後を絶たず、羽住英一郎監督やプロデューサー、主演の伊藤さんの間で、主人公・仙崎の「最終目標」であり、「究極のステージ」である「特殊救難隊」での活躍を見てみたい、演じてみたいという思いが募り、新作の脚本作りが進んでいたという。

 映画の舞台は、前作の世界最大級の天然ガスプラント「レガリア」の事故から2年後。自ら志願した「特殊救難隊」に入隊した仙崎(伊藤さん)は、後輩の吉岡(佐藤さん)とともに、原作の中で最大の海難事故である「ジャンボジェット機の緊急海上着水」に挑む。新たに平山浩行さん、伊原剛志さんのほか、佐藤さん演じる吉岡の恋人役で、仲里依紗さんが出演する。

 臼井裕詞プロデューサーは「われわれが次の『海猿』で表現したいことを考えたとき、真っ先に浮かんだのが、“特救隊”という、海上保安官の中で最も上のステージで闘う仙崎の姿と、原作の中で、これまで映像化は不可能だと思われていた、“ジャンボジェット緊急海上着水”を描くことでした」と脚本への思いを語り、震災を受けて「『BRAVE HEARTS』、すなわち『どんな困難な壁も、多くの人が集まって勇気ある一歩を踏み出せば、きっと乗り越えられる』というメッセージを、今を生きる皆さんに伝える決意が加わりました」と、シリーズ最大のスケールをファンに約束。伊藤さんも「今回は“一人でも多くの人を勇気付けたい”という思いが一番大きいです。皆さんが仙崎の姿を見て勇気を持ってもらえたらと思います」と意気込んでいる。

 映画は、17日にクランクインし、12月中旬クランクアップ予定。12年7月にスタッフ陣念願の「夏休み映画」として全国公開を予定している。(毎日新聞デジタル)

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