東京国際映画祭:仲里依紗演じるどん底の妊婦が「日本を元気に」 映画「ハラがコレなんで」

映画「ハラがコレなんで」の舞台あいさつに登場した仲里依紗さん
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映画「ハラがコレなんで」の舞台あいさつに登場した仲里依紗さん

 仲里依紗さんが27日、東京都内で開催中の「第24回東京国際映画祭」で上映された映画「ハラがコレなんで」(石井裕也監督)の舞台あいさつに登場した。仲さんは、自身が演じる妊娠9カ月の主人公・原光子について「尊敬したい女性の代表。すごくつらくても周りにそれを見せない」と話し「元気のない日本に、頑張ろう、元気になろうとプラスになってもらえる作品です」と映画をアピールした。

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 「ハラがコレなんで」は、妊娠9カ月の光子(仲さん)が、金もない、家もない、おなかの子どもの父親とは別れてしまった……という状況の中、他人のために奔走する姿を描いたヒューマンコメディー。妊娠中の光子は、子どものころに暮らしていた長屋にたどり着く。そこに住んでいたのは、光子を15年も思い続けてきた幼なじみの陽一(中村蒼さん)と彼の叔父の次郎(石橋凌さん)だけで、彼らは昔と変わらず客がほとんど来ない食堂を営んでいた。光子は、食堂で働くこととなり、客や次郎、陽一が抱える問題を解決しようと動き回る……というストーリー。映画「川の底からこんにちは」「あぜ道のダンディ」などを手がけた石井監督がメガホンをとっている。

 舞台あいさつには、中村さん、石橋さん、石井監督も登場。石橋さんは、次郎について「普段演じるのは、死んでしまう悪党が7割だけど、今回は最後まで生きています。いつもは演じているキャラクターが自分の中から出てほしいと思うのですが、ずっと次郎でいたいと思えた」とコメント。中村さんは、作品の魅力を聞かれ「内容を言ってしまいそうで怖い。仰天なことが起こるので、見てからのお楽しみです」と話した。

 最後に、石井監督が「この映画は、感覚的です。光子が劇中でいろいろしゃべりますけど、論理的に解釈してほしくない。自由な頭で自由に判断をしてほしい」と語り、映画をPRした。11月5日全国公開予定。(毎日新聞デジタル)

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