97年に「ラヂオの時間」で映画監督デビューを果たした人気脚本家で演出家の三谷幸喜さんの5作目となる記念すべき監督作「ステキな金縛り」が公開中だ。三谷さんは、今年50歳を迎えるなど、何かと「5」に縁がある。今作の完成披露イベントでも「目指すは興収50億円!」とぶち上げていた。主役は、前作「ザ・マジックアワー」で三谷作品に初参加した深津絵里さん。もう1人の主役の幽霊役を西田敏行さんが扮(ふん)している。
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深津さん演じる弁護士、宝生エミは、ある殺人事件を担当することになる。被告人(KANさん)は無実を主張。彼は、犯行時刻には田舎の旅館で金縛りにあっていたというのだ。エミは早速その旅館へ足を運ぶと、運良く?出くわした、西田さん演じる落ち武者の幽霊、更科六兵衛に頼み込み、裁判で証言してもらうことにする。かくして幽霊が法廷に立つという前代未聞の裁判が幕を開ける!
裁判で幽霊が証言? 誰もがありえないと思うことを映画にしてしまった三谷監督。かれこれ11年前から温めてきた企画だというが、ありそうもないことだけに、いい意味で“つじつま合わせ”を配慮したことがうかがえる完成度の高い出来だ。例えばそれは、幽霊が見える人と見えない人がいることの理由づけ。これには「なるほど、そういうことか」と納得する観客が多いのではないか。一方、殺人事件の方は犯人は一目瞭然で、謎解きはないが、それもまた、三谷監督が愛する名作ドラマ「刑事コロンボ」に見る倒叙法の手法だ。加えて、エミの前に立ちはだかる堅物検事、小佐野徹役の中井貴一さんをはじめ、佐藤浩市さんや山本耕史さん、草なぎ剛さんといった三谷作品に縁の深い俳優が多数出演しており、豪華共演も今作の見どころだ。29日からTOHOシネマズ日劇(東京都千代田区)ほか全国で公開中。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)
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