りょう:転機は「結婚をして家族ができたこと」 初主演ドラマ「ビターシュガー」

オフの過ごし方や人生の転機について語ったりょうさん
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オフの過ごし方や人生の転機について語ったりょうさん

 女優のりょうさんが初主演しているドラマ「ビターシュガー」(NHK総合、毎週火曜午後10時55分)が放送中だ。りょうさんが演じている独身39歳の映画ライター市子は、7年付き合った男性と別れて以来、男っ気なく過ごしてきた女性で、同級生の女性たちと3人で本音をさく裂させながら恋や人生に奮闘している。りょうさんに休みや人生の転機などについて聞いた。(毎日新聞デジタル)

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 女優デビュー16年目で初主演した今作の撮影では、約2カ月間、朝から晩まで撮影をし、たまの休みは雑誌などの連載記事を執筆するなどして常に忙しかったという。しかし、普段はゆっくりしたテンポで生活している。「ちゃんと仕事じゃない時間もほしい」と話すりょうさん。仕事以外の時間の過ごし方を「体を休めたり、子供と遊んだり」と話し、体調などが悪くならないように体をチェックする意味でも医者や歯医者などにかかるようにしているという。

 りょうさんは「撮影中って恐怖感がある」といい、その理由を「(撮影中に)のどをつぶしたり、風邪をひいて声がガラッとしてしまったり、何度かやってしまったことがある」と明かした。「それが恐ろしくて、なんかおかしいなと思ったらすぐ(病院に)行く、忙しい日が続いていても時間があったらすぐ」と習慣づけているという。「病院に行くか寝た方がいいかというジャッジを自分の中でしつつ、そういうこと(休息やメンテナンスで休日は)だいたい終わってしまいますね」と笑う。

 自身の転機を「結婚して家族ができたこと」と話すりょうさんは現在、6歳の子供を持つ母親でもある。「(家族ができるまでは)ズルズルといつも仕事のことを考えていて、なんとなく無駄になっているかもしれないような時間を過ごしていたのではないかなと思う。今はうまく時間を使えるようになった。仕事のときは仕事に深く集中する、子供といるときは子供のことに深く集中する。それがすごく居心地がいいですね」と笑顔を見せた。

 結婚、出産について「結婚願望も子供がほしいという気持ちもなかったんですけど、結婚しようと突然思って結婚して、その後、2年ぐらいしてから子供を作った。(夫やその両親の希望もあり)自然な流れでじゃあ作ろうか、となった」と振り返る。ただ、結婚や出産で居心地がよくなると確信を得ていたわけではなく「不安でしたね」と振り返る。自身の仕事や子供の健康について考えを巡らせ、不安を感じていたそうだ。今は「家族の協力があって、自分の時間が持てる」と心の余裕からか、穏やかに顔をほころばせた。

 <プロフィル>

 りょう。73年1月17日生まれ。埼玉県出身。血液型O型。身長165センチ。モデルとして活動を始め、96年にドラマ「ロングバケーション」(フジテレビ系)で女優デビュー。その後は「フェイス」(97年、フジテレビ系)、「女医」(99年、日本テレビ系)、「ラストクリスマス」(04年、フジテレビ系)などのドラマや、99年の映画「双生児」(塚本晋也監督)、03年の「アカルイミライ」(黒沢清監督)、09年の「GOEMON」(紀里谷和明監督)などの映画に多数出演。今年は出演した松本人志監督の映画「さや侍」が公開されたほか、連続ドラマ「名前をなくした女神」(フジテレビ系)などが放送され、冬に湊かなえさん原作のドラマ「境遇」(朝日放送)が放送される予定。12年のNHK大河ドラマ「平清盛」にも出演する。

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