沢村一樹:絵本作家デビュー 「睡眠時間と命削り」作画1枚に8時間

絵本「たねぽっくる ~パパとママにはないしょのおはなし~」を出版する沢村一樹さん
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絵本「たねぽっくる ~パパとママにはないしょのおはなし~」を出版する沢村一樹さん

 俳優の沢村一樹さんが、3月16日に発売される絵本「たねぽっくる ~パパとママにはないしょのおはなし~」(東京ニュース通信社)で、絵本作家としてデビューすることが明らかになった。原案と作画を担当し、多忙なスケジュールの合間に1枚8時間かけて描いているといい、沢村さんは「まだ最後まで描き終えていないので、この何日間で睡眠時間と命を削りながら描こうと思っています」と気合十分だ。

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 絵本「たねぽっくる ~パパとママにはないしょのおはなし~」は、“きのみの妖精”である「たねぽっくる」の3兄弟が、冒険を通じてさまざまな困難を乗り越えて成長していく冒険ファンタジー。3人の息子の父でもある沢村さんがストーリーを考案、沢村さんの名前“一樹”にちなみ、“一本の樹木”のイメージも作品に取り入れた。

 絵本出版のきっかけは、沢村さんがある番組で描いたキャラクターだったといい、絵本の出版が決定した後、絵本について調べ始めたという。沢村さんは「絵本の世界ってとても深くて、僕自身がはまってしまって、適当なものを出版できないなと思い、やるのならば、ちゃんとストーリーのあるものを精魂込めて作りたいと思いました。『どうせ役者が片手間にやっているのでは』と思われるのがすごく嫌なので、きちんと自分でやろうと思っています」と話す。

 1枚8時間ほどかかるという作画も「大変なのに、嫌と思うことはなくて、起きてすぐ集中して描き始めてしまうと楽しいので作業自体は気持ちがいいですね」と話し「何もない白紙にデッサンをし、色を重ねると命が吹き込まれていく感じがして不思議」とすっかり絵本制作の世界にはまっている様子。沢村さんは「次はどうなるのだろうとページをめくる度に思わず問いかけてしまうような、どんでん返しや何度見ても飽きさせない作品なので、読んでくださる方に楽しんでいただけたら」と話している。

 絵本はB5判、1050円で3月16日発売。なお、3月18日にリブロ池袋本店(東京都豊島区)で沢村さんによる出版イベントも開催予定。(毎日新聞デジタル)

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