NHK:オウム事件を初ドラマ化 教団の内部資料や証言を基に制作

NHK提供
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 NHKスペシャルの新シリーズ「未解決事件」の第2回で「オウム真理教」が取り上げられる。同局が独自に入手したという700本を超える教団内部の音声テープや、元幹部たちの証言を基に、教団が暴走する過程を「実録ドラマ『オウム真理教』」と題してドラマ化。事件を追う同局記者役に萩原聖人さん、その上司役を豊原功補さんが演じる。同局でオウム真理教をドラマ化するのは今回が初めて。

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 「未解決事件」は、日本中に衝撃を与えながらも未解決となっている事件を、再現ドラマやドキュメンタリーで徹底検証するもので、関係者への取材や同局が入手した内部資料などを基に事件の知られざる内容を明らかにする。11年に放送した第1回では「グリコ・森永事件」を取り上げた。

 今回の「オウム真理教」は、第1回の放送後、地下鉄サリン事件の遺族から「オウム真理教の事件を取り上げてほしい」という要望が届いたことから実現。ドラマとドキュメンタリー仕立ての3部構成で、ドラマは、オウム真理教の前身「オウム神仙の会」からの古参信者で松本地下鉄サリン事件後に脱会した元信者を主人公として描かれる。

 オウム関連事件の取材を続けてきたNHK記者・片桐高太郎(萩原さん)は、深山織枝(冨樫真さん)という元信者の存在を知り、織枝の夫・早坂武禮(羽場裕一さん)を通じて取材を始める。織枝は、教団の前身となったヨガサークルに参加した時のことから少しずつ話を始めた。そして700本を超える音声テープを入手した片桐は、教団最初の「信者殺害事件」が起こった直後に麻原が幹部に対して行った“説法”を発見し……という展開となる。

 NHKスペシャル「未解決事件」の第2回「オウム真理教」は26日午後7時半~8時43分にドラマ前半、同日午後9時~10時13分にドラマ後半とドキュメンタリー、27日午後9時~同58分にドキュメンタリー(いずれも総合テレビ)を放送する。また番組のホームページでは、関連事件の情報を募集している。(毎日新聞デジタル)

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