織田裕二:「踊る大捜査線」15年の歴史に幕 「寂しい」

携帯ドラマ「係長 青島俊作2 事件はまたまた取調室で起きている!」の完成記念試写会に登場した織田裕二さん
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携帯ドラマ「係長 青島俊作2 事件はまたまた取調室で起きている!」の完成記念試写会に登場した織田裕二さん

 人気ドラマ「踊る大捜査線」(フジテレビ系)の劇場版完結編「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」(9月7日公開)の公開前に配信される携帯ドラマ「係長 青島俊作2 事件はまたまた取調室で起きている!」の完成記念試写会が3日、東京都内であり、主演の織田裕二さんが登場した。15年の歴史に幕を下ろす同シリーズ最後の撮影が「係長 青島俊作2」だったことから、織田さんは「クランクアップのときに歴代の監督やスタッフが来てくださって、もうやられました。涙は出さないですけど、心ではグワーッと来ていて」と感無量の様子。「みんながこの作品を通してすごく愛情を持っていたというのが伝わってきて……。寂しい気持ちもありますけど、最後みなさんに絶対に喜んでもらうんだという気持ちがあります」と時折言葉を詰まらせながら、アピールした。

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 物語は、10年の「踊る大捜査線 THE MOVIE3」の公開前にドコモ動画で配信された「係長 青島俊作 THE MOBILE 事件は取調室で起きている!」に続く2作目で、湾岸署管内のなぎさ商店街の会長が殴打されるという傷害事件から始まる。事件続きで眠れない日々を送っていた同署刑事課強行犯係係長・青島俊作(織田さん)のもとに、犯人と名乗る人物が次々と現れる。おなじみの取締室で取り調べをする青島だったが、事件は商店街全体の地上げ問題にも発展していく……というストーリー。織田さんをはじめ、北村総一朗さん、伊藤淳史さんらおなじみの湾岸署メンバーに加え、夏帆さん、杉本彩さんら新キャストが登場し、劇場版の2カ月前の出来事を描く。また、9月1日には劇場版より1カ月前の湾岸署を舞台にしたスペシャルドラマ「踊る大捜査線 THE TV SPECIAL」が同局で放送される。

 完成記念試写会には夏帆さん、長瀬国博監督も出席。約5日間、ほぼ徹夜に近い形で撮影に臨んだという織田さんは、「5日徹夜はきつい。3日目あたりからもうろうとしていた」と苦労を告白。一方で、最後の2日間には「青島をやれてよかったな」と思う出来事が多々あったといい、「スタッフや共演者、初めてこの作品に参加したという人たちにも支えてもらって、ようやく青島として立てているみたいな感覚。終わった瞬間は涙が出そうなくらい感謝だった」としみじみと振り返った。

 記者から「織田さんにとって『踊る大捜査線』とは?」と聞かれた織田さんは、しばらく考え「部活のようでもあった」と回答。楽しみながら現場に来ているスタッフや共演者と時にはぶつかりながら、和気あいあいと過ごしたといい、「もう部活感が味わえないと思うと寂しい」と名残惜しそうだった。

 「係長 青島俊作2 事件はまたまた取調室で起きている!」は、スマートフォン向け放送局「NOTTV」で8月27日~9月7日の平日(月~金曜)深夜0時から配信。全10話。(毎日新聞デジタル)

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