前田敦子:本格的な女優の道へ「前を向いて頑張ります」 卒業後初ドラマで渡哲也も太鼓判

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 「AKB48」の元メンバーの前田敦子さんが、ドキュメンタリードラマ「強行帰国 忘れ去られた花嫁たち」(TBS系)で、グループ卒業後初めてドラマ出演することが18日、明らかになった。このほどクランクアップ後に会見した前田さんは、本格的に女優の道に踏み出したことについて「もうただ、頑張りますの一言。後ろを振り返るわけにはいかないので、前を向いて頑張ります」と決意を語った。

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 日中国交正常化40周年特別番組となる今作は、93年9月に起きた、12人の中国残留婦人が日本への永住帰国を求めて帰国を強行し、成田空港に籠城(ろうじょう)するという事件を題材にしたドキュメンタリードラマ。番組は、戦前に「大陸の花嫁」と呼ばれ、満蒙開拓団に嫁いだ女性たちの過酷な運命を、当事者へのインタビューや旧満州での取材、残された貴重な映像から描くドキュメンタリーと、前田さんらが出演するドラマとを融合させながら描いていく。

 ドラマ部分では、中国での戦火をくぐり抜け、戦後は浪曲師として活躍しながら、私財をつぎ込んで、中国残留邦人の一時帰国を助ける「春陽会」を主催する元日本兵・国友忠を渡哲也さん、浪曲の三味線を弾いていた沢村豊子(藤吉久美子さん)の娘で、「春陽会」を手伝うことになる弘子を前田さんが演じるほか、残留婦人の一人、竹越リエ役で倍賞美津子さんも出演する。

 会見に出席した渡さんは、「アイドルナンバーワンの前田さんと一緒に仕事をできたことを非常にうれしく思っています」と満面の笑みで、「(前田さんは)非常に聡明ですね。礼儀正しく、素直で、明るく、秋元(康)さんがAKBの中心に置かれたということが本当によく分かります」と大絶賛。「そういうものを持ってない人は絵(画面)に出ますから、先行き、女優をやっていくことについては心配していません。私が見ている限り引っかかることはなかった。非常に期待しています」と“女優・前田敦子”に太鼓判を押した。

 また、渡さんは「正直、AKBは知ってましたが、本当に失礼なんですが、あまり存じ上げませんでした。ちょうど卒業式のころに、スポーツ新聞のトップ記事を連日飾っていたので、そこで勉強しました」と苦笑すると、前田さんは「AKBのことを知っていてくださってうれしかったです」とにっこり。渡さんについて、前田さんは「すごい人という印象しかなくて、初日から(緊張で)がちがちだったんですけど、『横に座りなさい』といってたくさん話しかけてくださって、その時点ですごく救われました。心からすてきな人で、(役のように)おじちゃんと呼びたくなるような方」と和気あいあいの雰囲気だった。

 日中国交正常化40周年特別番組「強行帰国 忘れ去られた花嫁たち」は、TBS系で10月1日午後9時~11時15分に放送予定。(毎日新聞デジタル)

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