玉山鉄二:新米パパが初の父親役に「不思議な感覚」 WOWOW「尾根のかなたに」

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 俳優の玉山鉄二さんが4日、東京都内で行われたWOWOWドラマWスペシャル「尾根のかなたに~父と息子の日航機墜落事故~」前編の試写会に登場。ドラマのクランクイン3日前に第1子男児が誕生したという玉山さんは初めての父親役を演じたといい、「不思議な感覚というか想像するだけで心が敏感になる状況でした。お芝居が楽しいことを再確認できて、32にもなって、初心の芝居の楽しさを教えていただいた」と語った。父親役については「お父さんだったらここでは泣かない、ここでは怒るんだろうなと考えた。監督もすごく笑顔で『それでいこう』と言ってくれた」と喜んだ。

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 ドラマは、27年前の日航機墜落事故で肉親を失った三つの家族の姿を描いた門田隆将さんのノンフィクションを基に、脚本を連続テレビ小説「おひさま」の岡田惠和さんが担当し、映画「沈まぬ太陽」の若松節朗監督が手がけるフィクションとして描かれる感動作。親子で歯科医院を営んでおり、同事故で父を亡くした峰岸薫(伊勢谷友介さん)、13歳の時に父を助けようと同事故現場に向かった上杉弘樹(玉山さん)、9歳で母と妹を同事故で失い、父と離れて暮らすこととなった小倉光太郎(松坂桃李さん)という父への思いを抱えて成長した3人の息子たちを中心に、絶望からはい上がった三つの家族を描く。

 舞台あいさつには玉山さんのほか、それぞれ父親役を演じた伊勢谷さん、松坂さんも登場。3児の父親を演じた松坂さんは「男の子3人は本当に体力を使うなあ。理想は厳格で、息子が背中を見て育つ感じの父親」と話したが、「実際の父親は、温厚で穏やかな人。自分も尻に敷かれるような夫になってしまうんだろうな」と結婚観まで明かして、会場を盛り上げた。伊勢谷さんは「実際に父と一緒に育っていないけれど(父親役の)國村隼さんはとても大好きな俳優さんで、安心して演技させていただいた。父親に対する息子ってこれでいいか、皆さんにも見てほしい」と語った。

 会見には、緒形直人さん、石田ゆり子さん、若松節朗監督、脚本家の岡田惠和さんも登場。若松監督は「知り合いには『よく同じ題材をやるな』と言われたが、前回は企業側、今回は遺族側だった。事故が起きてから、3家族がすばらしい笑顔に変わるところが、自分でも見たいと思った」と、作品に懸ける思いを語った。

 ドラマは7日に前編、14日に後編を、それぞれ午後10時からWOWOWプライムで放送する。(毎日新聞デジタル)

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