大東駿介:「乙女になりきりました」初主演ドラマで初女装

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 男子高校生が宝塚歌劇団のミュージカルに挑戦するというスペシャルドラマ「ハイスクール歌劇団☆男組」(CBC制作・TBS系)でドラマ初主演を務める大東駿介さん。ドラマの中では初の女装姿も披露するが、自身の女装を最初はなかなか受け入れきれず、なじむのに時間がかかったという。最後は「乙女になりきった」というドラマの裏側や宝塚への思いを聞いた。(毎日新聞デジタル)

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 「ハイスクール歌劇団☆男組」は、エリート男子高校の落ちこぼれ生徒たちが青春を懸けて、男子高校生版宝塚歌劇団「ハイスクール歌劇団」に挑むという学園青春ドラマ。10年前から名古屋の男子高校の学園祭で披露されている日本唯一の男子高校生版「タカラヅカ」の実話をモチーフとしており、ドラマでは、大東さん、若葉竜也さん、入江甚儀さん、南圭介さんら若手俳優たちが豪華な舞台衣装で華麗な演技を披露し、総勢19人でのラインダンスにも挑戦。元宝塚歌劇団トップスターの紫吹淳さんも出演する。

 大東さんは、大阪に住んでいるときには見ていなかったが、俳優になってから宝塚のファンになったといい「宝塚は、パーフェクトなエンターテインメントな気がします。かっこいいところはとことんかっこいい、キレイなところはとことんキレイ。アニメーションに近いというか、2次元に近いんじゃないですかね。2.5次元といった感じ」とすっかり魅了された様子。

 ドラマで実際に「宝塚」を経験すると「やるとやっぱり難しいですね。本当に指先まで神経を集中させました」と苦笑。特に「俺がやるんじゃなくて、俺が演じる役がやる(劇中劇)ことだから、それとの兼ね合いというか、成長の速度に応じての芝居になってくるので大変だった」という。最終的には「自分のできることと役のできることが追いついたので、バランスがすごく良くできた」と自信を見せ、「完全に完成されたエンターテインメントの宝塚を、裏側から感情移入して、最後の(劇中劇完成の)ゴールに向かうのが見られる」と見どころを語った。

 もう一つの挑戦で気になるのが劇中劇での女装だが、大東さんは「初めて自分を見たときは衝撃でしたよね」と苦笑い。最初は「まだ自分の中の違和感を受け入れきれていなくて、鏡を見ると、顔の筋繊維たちが女メークの中で男を保とうとして、眉間(みけん)にしわが寄ったりするんです」と振り返る。

 自身の女装を受け入れるまでには結構な時間がかかり、慣れたのは「ドラマが演劇の部分にさしかかってから」。特に女性の仕草で苦労したのはドレスのスカートさばきで「女の人って大変だなとすごく思いましたね。完璧かどうかは分からないですけれど、なるべく可愛らしく、と先生にも言われて、乙女になりきってました(笑い)」といい、「違和感は自分の中ではなくなりました。鎖骨は真っ白に塗ってもらったのでキレイだと思います!」と笑ってみせた。

 実話を基にした物語を演じることについて、大東さんは「俺の気持ちがそのまま本当にやっている人たちの気持ちと見られかねないから、すごく責任が大きい」と語り、「俺たちの演技が、名古屋の実際の学生さんたちの邪魔になっては絶対にいけないので、すごく意識しました」という。

 ドラマについては「宝塚を志した学生が、劇発表に至るまでの物語は究極。終始見どころしかない」と言い切り、「これを機会に宝塚を見てほしいし、(モデルとなった男子高校の)本物にも興味を持ってほしい」といい、「もしもう一度宝塚をやるとしたら?」と聞くと、「『エリザベート』と『オセロー』をやってみたいですね、女役で。こうなったら逆に開き直りたいです!」と新境地を開拓したようだ。

 「ハイスクール歌劇団☆男組」は6日午後2時~3時24分にTBS系で放送される。

<プロフィル>

 だいとう・しゅんすけ。1986年3月13日生まれ。大阪府出身のA型。雑誌の専属モデルをへて、俳優としても活躍。現在はNHK大河ドラマ「平清盛」で時代劇に初挑戦、トークバラエティー番組「心ゆさぶれ! 先輩ROCK YOU」(日本テレビ系)にレギュラー出演中。10月6日放送のスペシャルドラマ「ハイスクール歌劇団☆男組」では、ドラマ初主演、女装にも初挑戦する。

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