加藤登紀子:新春時代劇「白虎隊」の主題歌を担当 復興への思いをこめて書き下ろし

新春ワイド時代劇「白虎隊~敗れざる者たち」の主題歌「風歌 KAZEUTA」を歌う加藤登紀子さん=テレビ東京提供
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新春ワイド時代劇「白虎隊~敗れざる者たち」の主題歌「風歌 KAZEUTA」を歌う加藤登紀子さん=テレビ東京提供

 歌手の加藤登紀子さんが、テレビ東京の13年の新春ワイド時代劇「白虎隊~敗れざる者たち」(1月2日放送)の主題歌を歌うことが25日明らかになった。主題歌のタイトルは「風歌 KAZEUTA」で、加藤さんが台本を読んだ上、物語の舞台であり東日本大震災からの復興途上にある福島への思いをこめて書き下ろした新曲。加藤さんにとって同局の新春ワイド時代劇で主題歌を担当するのは、05年放送の「国盗り物語」以来2度目となる。

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 加藤さんは、震災後、被災地に何度も足を運び、被災地を支援するチャリティーコンサートを開くなど、精力的に被災者を励ます活動を行ってきた。そのなかで、人々の古里への思いを強く感じ続けた加藤さんは、台本を読んだ上で、今歌いたい思い、今伝えたい思いを主題歌に込めて作ったという。同曲について加藤さんは「遠い時代から未来へと、この大空を吹き渡る祈りの歌です!」と語り、「どんなときも生きることを大事にした西郷頼母(たのも)が、10歳の長男と旅立つシーンは、過去から未来への祈りであり、希望! たくさんの命、大切なものを失っても、未来に向かって歩いて行く、その新鮮なエネルギーを感じていただけたら」とコメントしている。

 番組プロデューサーの山鹿達也さんは、加藤さんの起用について「時代が変化していくなか、変わらない主君への『義』、故郷、妻、家族への『愛』を力強く、そして、突然降り注いだ艱難辛苦(かんなんしんく)に、『ならぬものはならぬ』精神で最後まで戦い続けた会津の人々の思いを、心に響く歌声で表現していただけるのは、加藤登紀子さん以外に考えられませんでした」と明かし、さらに被災地への支援を例に挙げ「今回のドラマのテーマである福島・会津の人たちにエールを送る点も一致しているので、すぐに加藤さんにお願いしました」と語っている。また、楽曲について「まさに『生』のエネルギーに満ちあふれた素晴らしい楽曲に仕上がっています。ドラマにさらなる感動を与えていただけるものと確信しています」と太鼓判を押している。

 同局の新春ワイド時代劇は、79年にスタートし今作が35作目。「白虎隊~敗れざる者たち」は、会津藩主・松平容保(かたもり)に仕える会津藩家老・西郷頼母ら一家のホームドラマを軸に頼母と容保の絆、新選組副長・土方歳三との友情、白虎隊の秘話を描く。頼母役を北大路欣也さん、容保役を伊藤英明さんが務めるほか、土方歳三を岸谷五朗さん、頼母の妻・千重子を黒木瞳さん、頼母の妹・眉寿子(みすこ)を国仲涼子さん、頼母の母・律子を渡辺美佐子さんが演じる。脚本はジェームス三木さん。テレビ東京系で、1月2日午後5時から7時間にわたって放送予定。(毎日新聞デジタル)

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